鹿児島市の県歴史・美術センター黎明館の常設展の入館者数が、9日、300万人に達し、記念のセレモニーが行われました。
実は黎明館ではクルーズ船の入港によって、海外からの来館者が増えているということで、9日も多くの外国人観光客でにぎわっていました。
鹿児島市の県歴史・美術センター黎明館常設展300万人目の入館者となったのは、クルーズ船のツアーで黎明館にやってきた、アメリカ・オレゴン州在住の穂井田正さんです。
セレモニーでは谷口浩一館長から穂井田さんに記念品が贈られました。
300万人目の入館者・穂井田 正さん(90)
「(鹿児島に来るのは)初めて。(300万人目になって)びっくりした。まだびっくりしている」
県歴史・美術センター黎明館は、1983年に開館し、常設展には鹿児島の歴史や民俗にまつわる資料など、約3500点が展示されています。
鹿児島の歴史や文化に触れられる施設として海外からの人気も高いということで、クルーズ船のツアーで訪れる観光客も多く、2024年度、海外からの入館者は8030人と全体の16%を占めました。
実際にクルーズ船が入港していた9日も、館内は多くの外国人観光客でにぎわっていました。
アメリカから
「クルーズ船で来た。歴史に興味がある」
カナダから
「たくさん写真を撮った。ラストサムライ(西郷隆盛)の歴史が良かった。孫がいるが、今回来られなかったので、撮った写真を家で見せる」
県歴史・美術センター黎明館 谷口浩一館長
「クルーズ船の就航が盛んになって、黎明館にも(観光客が)見に来ているということなので、鹿児島県の歴史や美術を発信したり、いい展示をして皆さんに楽しんでもらうことが黎明館の使命だと思っている」
県によると、鹿児島港には2024年1年間で105回、クルーズ船が入港し、約20万5000人の観光客が鹿児島を訪れていたということです。