価格高騰が続いているコメに関するニュースです。政府が備蓄米を放出し店頭には早くて3月下旬ごろには並ぶ見通しとなっていましたが大分県内には流通しているのでしょうか。取材しました。
政府が進める備蓄米の放出。
江藤農林水産大臣は9日政府備蓄米を夏まで毎月放出する方針を明らかにし、再来週3回目の入札が行われます。
またすでに初回の入札分は3月18日に卸売り業者への引き渡しが始まったということです。
そもそも店頭で販売されるコメには「備蓄米」と明確に記載はされません。ただ備蓄米は品種や収穫した年が異なるコメがブレンドされている場合が多くコメ袋の欄に「複数原料米」や「複数年産米」 などと記載されているものは備蓄米である可能性が高いとされています。
では、備蓄米は大分に届いているのでしょうか。大分市のスーパーを取材しました。
◆TOS児玉直輝記者
「大分市にあるこちらのスーパーにはまだ備蓄米が入ってきていないということでコメ売り場は品薄の状態が続いている」
こちらのスーパーにあるコメ売り場には県産を中心とした1つの品種だけの商品しか無く「複数原料米」や「複数年産米」などと表記のあるコメはありませんでした。
◆サンライフメロン店 井上献店長
「私たちはまだ備蓄米が入荷されていない状況でいつ入って来るかも情報が得られていないのが現状。品薄というのがお客様に一番迷惑をかけていると思うの でその辺りが改善出来る店長としてはありがたい」
初回入札分の放出から3週間ほどが経ちましたが、9日、TOSが県内10か所のスーパーを調べたところ「複数原料米」などと記載されたコメが販売されていたのはわずか1店舗でした。ただこれも備蓄米とは言い切れません。
JA全農おおいたに話を聞いてみると今回放出の対象になった備蓄米倉庫は「東日本」に集中していて、現在は、関東地方を中心に流通しているとみられています。
そのため大分県内への流通は進んでいないのではとのことでした。
では続いて今後の見通しです。
JA全農おおいたによりますと卸売り業者や販売業者がどのタイミングで備蓄米を流通させるかにもよりますが、県内で備蓄米が店頭に並ぶのは4月下旬から5月上旬ごろになりそうだということです。
また備蓄米が流通しコメの需要と供給のバランスが改善されれば価格は少しずつ下がっていくとみられています。