国産ウイスキーの人気が高まる中、富山県内唯一のウイスキー蒸留所、砺波市の「三郎丸蒸留所」でウイスキーを開発する新しいブレンダー室が完成しました。
本来公開されない内部を見学できるのが特徴です。
ブレンダー室は樽で熟成した原酒のでき具合をテイスティングしてブレンドする施設で商品の味を決める、言わば蒸留所の心臓部にあたる施設です。
ブレンダー室を公開するのは業界でも異例で、併設するワークショップルームには、ウイスキーの樽材を再利用した富山の伝統的な木工技術、組子細工が施され、品格ある空間が演出されています。
8日は公開に合わせ、報道陣を対象にしたウイスキーのブレンド体験会が開かれました。
*リポート
「香りが穏やかだった2番をベースにして、力強い5番を半分くらいブレンドしました。2番でも5番でもない新しい香りが。やってみないと分からない」
*若鶴酒造社長 三郎丸蒸留所マスターブレンダー 稲垣貴彦さん
「ブームではなく文化にしていくことが大事。そのために深堀りが必要。こういった施設ができることで世界から多くの人が訪れる場所になっていけばいい」