9歳の女の子が都営バスの車庫で、約25分間バスの車内に置き去りにされていた事が分かりました。
9歳の女の子は4月1日の夕方、都営バスの車内で寝ていたところ、バスは終点に到着した後、そのまま東京・荒川区の南千住自動車営業所の車庫に入り、男性運転手は女の子に気がつかないままトイレに行きました。
その後、運転手はバスに戻りましたが女の子に気がつかず、女の子の父親がGPS情報を調べて車庫にいる事に気がつき、連絡を受けた営業所の職員がバスにいた女の子を発見しました。
女の子は約25分間バスに置き去りにされましたが、けがや体調の異変はないということです。
運転手はトイレに行きたかったため、通常の点検を怠ったということです。
当時の状況が見えてきたので説明していきます。
9歳の少女は、後部ドアの後ろの席に寝ていたとみられ、ドアは開いていたそうです。
運転手はトイレに行きたかったため点検を怠ったということで、トイレのあとに運転席に戻っていたという状況だそうです。
宮司愛海キャスター:
お手洗いに行くのは生理現象なので全く問題ないと思いますが、お手洗いに行ったあとに運転席に戻ったのであれば、しきりがあって見づらかったとしても直接見ることができなかったのかなと思ってしまいますよね。
青井実キャスター:
今回は父親が車庫にいることに気づいて連絡しましたが、場所を特定したのはGPSでした。今回、どういった端末だったかは分からないんですけれども、一般的にはスマートフォンに搭載されているものやキッズ用携帯、見守るために開発された子供用のGPSもあり、小型の発信機になっているタイプもあります。どの端末でも位置情報を特定して見守ることができますが、こういったものは便利ではありますがね。
SPキャスター 山口真由氏:
スマホやキッズ用携帯は学校によっては持ち込み禁止にするところがあると思いますが、登下校の際には防災・安全のために利用できるようにしてもらったほうがいいのかなと、このニュースを見ながら思いました。
宮司愛海キャスター:
バス会社側のマニュアルがどうだったのか、全ての事象を仮定することは難しいと思いますが、そういった事態を考慮して何か対策を打てなかったのかというところですよね。
青井実キャスター:
都営バスによりますと、マニュアルというのはないそうなんですが、通常は終点に到着後、運転席から立って最後部まで歩いて目視で確認するように内勤のルールで定められているそうなんです。朝の点呼や掲示物で周知をしているのが現状だそうです。
SPキャスター 山口真由氏:
お子さんについては、一時期クラクションを鳴らすことで置き去りにされたとアピールするみたいなことを家で教えたほうがいいとかいろいろありましたけれども、マニュアルも大事だし、家庭のほうでも何かできることがあればと思いますね。
青井実キャスター:
あとは生理現象でというのもありましたが、ヒューマンエラーでどうしても起きてしまうこともありますから、ヒューマンエラーを技術で対策できるようにすることも含めて、バス会社で同じようなことが起こらないように、しっかりと再発防止策をとってほしいなと思います。