災害時、車には何を備えておくべき?

大雨や地震。毎年のように各地で大規模な自然災害が起き、甚大な被害をもたらしている。いざという時のため、何を備えどのように行動すればいいのか。

新型コロナウイルスの感染が懸念される今、避難所に密集しないよう、避難所だけでなく、車や知人の家などに分かれて逃げる「分散避難」が呼びかけられている。

日赤秋田短大の講師・及川真一さんは、日常の暮らしやキャンプなどアウトドアでの遊びを災害時の備えに利用する「アウトドア防災」が専門で、学生にはもちろん、警察官や市町村の職員に教えることもある。紹介するのは、及川さんが実際に毎日乗っている車だ。

ーーこの車のいい所は?

日赤秋田短大 及川真一さん:
この車は災害時に役に立つ道具を日常的に使えるように備えている。

サンバイザーにはポシェット。中にはマスクやアルコール消毒などが入っている。室内灯はランタン。小さなソーラーパネルが付いていて、電気がなくても使える優れものだ。

日赤秋田短大 及川真一さん:
後ろには、簡易ベッドや蓄電器が全部入っている。4人が電気ガス水道がない中で過ごせるように椅子・テーブル・ベッド・寝袋などが全てこの中にコンパクトに収まっている

同じくらいの大きさの車では4人分の布団と枕、非常食を入れると、トランクはいっぱいになってしまった。これをアウトドア用品に代えると、より多くのものを備えられることが分かる。

日赤秋田短大 及川真一さん:
例えば、これが通常の枕の大きさ。アウトドア用の枕だと小さくなって空気で膨らむ。ということはこのサイズに収まると考えると、できるだけ車の中のスペースを確保するのがポイントになります

及川さんは2016年に発生した熊本地震の際現地に駆け付け、車で過ごす避難者にテントを提供した。乗っている車が軽自動車やコンパクトカーなどでも、テントに荷物を移すことで車の中のスペースを有効に活用することができる。

コンパクトで高い機能性を持つアウトドア用品は、慣れていない人でも簡単に扱えるのか。記者がテントの組み立てに初めて挑戦した。多少手助けはあったものの3分ほどで完成。

この他、トランクに入っていたものを全て出すと、ベッドにテーブルや椅子が並ぶ生活空間が出来上がった。

一方で、一度災害が発生すればどんな避難の仕方にもリスクは付き物だ。

日赤秋田短大 及川真一さん:
車中泊は感染予防に気をつけなきゃいけない。情報が不足するから情報を的確に捉える力が必要。病気になりやすいし発見がしづらい。最終的にその場所が安全かどうかという確認もしなければならないというのが、重要なポイントです

メリットだけでなく、デメリットをしっかり理解した上で、どこに避難するのか、何を備えるのか判断する。そして忘れてはいけないのは「防災」のポイントは日常の暮らしや遊びを災害時の備えに利用するということだ。

日赤秋田短大 及川真一さん:
災害が起きていないときに天気の良い日などにいろいろなものを試してみて、これは使い勝手が悪いなとか、荷物が多いなどは外で使ってみて初めて分かります。ぜひご家庭で試してほしいです

(秋田テレビ)