天皇皇后両陛下は太平洋戦争の激戦地・硫黄島を訪れ、戦没者を悼み、拝礼されました。
両陛下は7日午後、激しい地上戦により巻き込まれた島民を含め、日米双方の約3万人が命を落とした硫黄島を初めて訪問されました。
両陛下は「硫黄島戦没者の碑」や「鎮魂の丘」などに足を運んで白い花束を手向け、猛烈な暑さと渇きに苦しんだ人たちを悼み、静かに水を注ぎ、深く拝礼されました。
また、戦没者の遺族などと懇談されました。
陛下:
お体にお気を付けて。
両陛下は、強制疎開を余儀なくされ、今も帰島が叶わない島民らについて「本当に皆さんご苦労なさったんですね」と寄り添われました。
小笠原協会・渋井信和会長:
戦争のことを忘れていないと、陛下自ら姿としてお示しになることによって、日本国民が戦争の悲惨さというものを決して忘れないでいただきたいと、きょう強く感じました。
両陛下は見送る自衛隊員に歩み寄って声をかけ、戦後80年の節目にあたる最初の慰霊の旅を終えられました。