2023年度の富山県内での児童虐待の相談件数は1054件で、過去2番目の多さとなりました。
県によりますと、2023年度に県内の児童相談所が児童虐待の相談に対応した件数は1054件で、前の年度を190件上回り、過去2番目の多さとなりました。
相談の内容は、脅しや無視などの「心理的虐待」が最も多く、715件と全体の67.8%を占め、次いで、殴る蹴るなどの暴力をふるう「身体的虐待」が174件、いわゆる育児放棄が153件となっています。
相談に対し、児童養護施設や乳児院などへの入所は28件、保護者などへ助言指導したのは886件でした。
県は、相談件数が高い水準で推移していることを受け、児童虐待を早期に発見し、発見した場合は市町村や警察などの関係機関が連携して介入するなど支援体制を強化するとしています。