立憲民主党の岡田克也・前幹事長は5日、大分市内で演説し、教育無償化に関する自民・公明両党と日本維新の会の合意について、「もやもや感がある」と述べた。
衆院で過半数割れしている与党は、予算案の審議と並行して、維新の主張する高校授業料の無償化について3党で協議し、合意を得たため、維新は来年度予算案に賛成した。
3党の合意で年収910万円という所得制限がなくなったことについて、岡田氏は、「910万をさらに上げることは必要だが、2千万円、3千万円の所得のある人を本当に無償化すべきなのか」と疑念を示した。
また、私立高校を対象とした支援金の上限額が45万7000円となったことについては、「本当に46万円という数字がいいのかというのは、国民の中に議論がある」と述べた。
さらに無償化の財源についても、「トータルで4000億円かかる。4000億円をどこから持ってくるか議論もない」と指摘した。
そして、岡田氏は、「国会で議論していれば、このようなことはきちんと議論されていたはずだ。政党間協議で与党と維新の間だけで決めたため、問題がそのまま残っていて、もやもや感がある」と述べた。