先月、大阪で開催されたキャンピングカーショーには2日間で2万人以上が来場した。

なぜ今、キャンピングカーが注目を集めているのか。その魅力と最新事情を探った。

キャンピングカーショーに2万人以上来場
キャンピングカーショーに2万人以上来場
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■コンパクトでも快適! 進化するキャンピングカー

ある大手メーカーの担当者は、新型モデル「ジョリビー」を「少し大柄なセダンやミニバンとほぼ変わらないサイズです」と紹介する。

外観はコンパクトながら、内部は驚くほど広々。7人乗りで、就寝できる定員は5人という余裕の空間だ。

さらに驚くのは収納力。

天井周りと床下全てが収納スペースになっていて、車のトランクとは比較にならないほどの荷物を積むことができるそうだ。

ベッドに横たわると、その快適さに思わず「ふかふか!すごい!あ〜!快適だ〜!」と声が漏れる秦アナウンサー。

「ジョリビー」TypeXの車内(698万5000円~)
「ジョリビー」TypeXの車内(698万5000円~)

■高級モデルから軽自動車まで、多様化する選択肢

一方、国内最高級モデルともなると、その豪華さは圧巻。

ワンルームマンションよりも豪華なキッチンやツインベッドを備え、高級感あふれる内装ですが…価格は「2000万円以上」とお高めだ。

国内最高級モデルの車内は豪華
国内最高級モデルの車内は豪華

■ 軽自動車ベースのコンパクトモデルも人気

しかし、キャンピングカーは富裕層だけのものではない。

軽自動車ベースのコンパクトモデルも人気を集めている。

大人4人乗りで男性2人が就寝しても余裕がある。

価格は280万円~と一般家庭でも手の届く範囲だ。

「普段使いができる」「思い立ったらすぐ行ける」というアクティブな魅力が、若い世代にも受けているということだ。

軽自動車ベースのコンパクトモデル
軽自動車ベースのコンパクトモデル

■人生を変える ”動く我が家”

キャンピングカーは単なる乗り物ではなく、多くのオーナーにとって、人生を変える存在だ。

キャンピングカーのオーナー:妻が病気をして、人生いつどうなるかわからないと思い、好きなことをやろうと決めたんです。北は青森の大間まで、マグロが食べたくて。

キャンピングカー仲間との出会いが、新たな人生の楽しみになっているという。

キャンピングカーのオーナー
キャンピングカーのオーナー

■注目の「RVパーク」

キャンピングカーで旅をする際、重要になるのが宿泊場所です。最近注目を集めているのが「RVパーク」だ。

淡路島の「RVパーク」を訪れると、電源設備はもちろん、バーベキューレストランや天然温泉まで備えた贅沢な施設も。

秦令欧奈アナウンサー:オーシャンビューに天然温泉。キャンプに来て温泉っていうのがちょっと贅沢すぎますよね。

RVパークの贅沢な施設
RVパークの贅沢な施設

■災害時にも活躍する多機能車

キャンピングカーの魅力は、レジャーだけにとどまらない。

能登半島地震の際、メーカーが60台ものキャンピングカーを無償で貸し出し、被災地支援で活躍した。

日本RV協会百田雅人さん:市役所で廊下やソファーで寝ていた職員さんの宿泊施設になったり、休憩・飲食するスペースになったりした。

さらに、災害対策に特化したモデルも登場。

水のろ過システムやソーラーパネルを搭載し、非常時の生活を支える。

日本RV協会百田雅人さん:好きな時に自由な場所に行けて、非日常を体験できる。これが車旅の醍醐味。そして災害時には避難所にもなる。

キャンピングカーの多機能性が、その魅力をさらに高めている。

あなたも自分だけの “動く我が家” で、新たな冒険を始めてみてはいかが。

災害対策に特化したモデルも
災害対策に特化したモデルも

(関西テレビ「newsランナー」 2025年4月2日放送)

関西テレビ
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