愛知・一宮市の自宅に女子高校生の遺体を放置したとして逮捕された男が、「ネットゲームのことで口論となった」などと供述していることがわかった。
クローゼット内に「くの字」の遺体
チェック柄のシャツを着て下を向きながら、警察車両に乗り込む男。

16歳の女子高校生の遺体を愛知・一宮市の自宅のクローゼットに遺棄した疑いで逮捕された、無職の江口真先容疑者(21)。
2日朝、検察に身柄を送られた。

遺体が発見されたのは、3月31日の午後11時前。
愛知県外からの警察から安否確認の要請を受け、住宅を訪れた警察官が2階のクローゼット内に、くの字になって入れられている遺体を発見した。

発見されたのは、東京葛飾区に住む女子高校生・加藤和華さん(16)。

加藤さんの首と肩には複数の刺し傷があり、遺体は布と養生テープのようなもので覆われていたという。
司法解剖の結果、死因は鋭利な刃物で刺されたことによる出血性ショックとみられている。

自宅から約300キロ離れた、愛知・一宮市の住宅で死亡していた加藤さん。
江口容疑者との間に、一体何があったのか。
接点になったとみられるのは、ネットゲーム。

加藤さんは先週金曜日、「ネットゲームで知り合った男性に会いに行く」と外出して、以降家族と連絡が取れなくなっていた。
高校の同級生は、加藤さんの趣味や人柄について、こう話す。

加藤さんの高校の同級生:
結構話しやすい感じ。明るいから、なんでも。「うん、そうだね」みたいな感じで乗ってくれる人。
(加藤さんは)ゲーム大好きです。ほぼ全般知ってる。(ゲーム)何やってる?って聞いて、いっぱいあげてきたから結構やっているんだと。
これは、3月22日同級生が加藤さんをゲームに誘った際のラインのやりとり。

「わかー」「ひま?」
「まあひまですけど」
「マイクラやる?」
「え、やだ」
この同級生は、加藤さんが愛知県に行った翌日の29日の夜、連絡が取れなくなったことを心配し、ラインを送っていた。

「わかー」「生きてるー?」「加藤」
しかし、このラインが既読になることはなかった。
捜査関係者によると、加藤さんの母親は3月29日の午前11時ごろまで、加藤さんとラインで連絡を取り合っていたという。

しかし、その後 連絡が途絶え、娘を装ったとみられる人物から「携帯が壊れた」というダイレクトメッセージがインスタグラムから来たという。
警察は、江口容疑者が加藤さんになりすまして、メッセージを送ったとみている。
「ゲームのことで口論に…」
江口容疑者と15年来の友人は、その人柄についてこう話す。
江口容疑者と15年来の友人:
みんな言うのは、とにかくおとなしい子。出会いを求めるゲームもあるし、多分好きだと思う。
一緒にゲームで遊んだことがあると話すのは、江口容疑者の小学校時代の友人。
江口容疑者の小学校時代の友人:
DSやったり、カードゲームだったり、ゲーム関係はいろいろ遊びました。運動系は多分苦手だと思うので、やってなかったと思います。

江口容疑者はネットを通じて行うゲームが好きで、加藤さんとは「フォートナイト」というオンラインゲームを通じて、知り合ったとみられている。
警察の調べに対しては、こう供述して容疑を認めているという。

「ネットゲームのことで口論になり、包丁で刺した」
自宅での殺害をほのめかす供述もしているという江口容疑者。
警察は、事件の経緯を慎重に調べている。
(「イット!」4月2日放送より)