元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルに端を発した問題を巡って、フジテレビと親会社の第三者委員会が公表した調査報告書を受けて、放送行政を所管する村上総務相は「国民の信頼を損ないかねない大変な事態だ」と批判しました。
村上総務相:
国民の信頼を損ないかねない大変な事態だというふうに認識しております。
村上総務相は閣議後の会見でこのように述べ、「民間放送事業の存立基盤に影響を与えかねない」とも指摘しました。
そのうえで「報告内容の確認を進め、必要な対応について速やかに検討したい」と述べました。
フジテレビ・清水賢治社長:
まだこれで終わったわけじゃありませんから、私の気持ちの中ではこれからスタートっていう気持ちです。
フジテレビの清水社長は1日朝、報道陣の取材に応じ、3月31日に発表した人権・コンプライアンスに関する対応の強化策について「組織の1人1人に意識を根づかせることがすごく大事だ」と強調しました。
また第三者委員会の報告書で指摘されたハラスメント事案を巡る処分については「速やかに事実関係を確認して、必要な処分を必要な手続きでやりたい」との考えを改めて示しました。
街の人からは…。
会社員(50代):
会社さんの努力は見えたと思う。女性を甘く見られてるっていうのはちょっと悔しい部分かな。
アルバイト:
やっぱりフジテレビは腐ってるんだなって。(前にいた人が)役職を離れただけで影響力は変わらないような印象を受ける。
会社員(50代):
きちっと正すべきことは正すべき。おかしいことはおかしいと言えるような局になっていけると良いと思う。
会社員(60代):
中途半端なことをやっていると、やっぱり国民、視聴者からの信頼も得られないだろうし、やるなら徹底的にそういう報道番組を作って、オープンにできるものはすべてオープンにしていくという形にしていけば、視聴者の信頼も得られるんではないかなと思う。