中谷防衛相は29日、硫黄島で行われた日米合同の慰霊式典でアメリカのヘグセス国防長官と初めて対面し、日米同盟の絆を深め合った。先の大戦で日本とアメリカの激戦地となった硫黄島で日米の防衛相が対面するのは初めて。
式典で中谷防衛相は「かつて激戦を交えた敵と味方が今や心の紐帯が結ぶ友として、最も強い同盟関係を築き、日米合同式典の開催に深い感動を覚える」とした上で、「強固な同盟関係の下、米国と緊密に連携しインド太平洋地域と世界の平和と安定により寄与していく」と強調した。
式典後、中谷防衛相はヘグセス国防長官の式典でのスピーチを「ベリーグッドスピーチ」と称賛し、ヘグセス氏からは「あした会談できるのを楽しみにしている」と伝えられるなど、友好的な様子がみられた。
両者は30日に東京・市ヶ谷の防衛省で、トランプ政権でヘグセス氏が就任して以降初となる、日米防衛相会談を開催する。