島に刻まれた悲しみ。80年の節目を迎えた渡嘉敷島では、これまでの慰霊祭を記録した写真だけでなく、島本来の豊かさを伝える写真展が開かれました。

写真展を開いたのは母親が集団自決の生存者で自身も平和ガイドとして活動している米田英明さんと写真家の豊里友行さんです。

会場となった中央公民館では、米田さんが撮り続けてきた故郷・渡嘉敷の美しい自然や島の人々の豊かな表情、そして豊里さんが収めた集団自決の生存者が語る姿やこれまでの慰霊祭の様子が紹介されています。

米田英明さん:
島の人たちに島の自然の良さ、伝統文化の良さ、写真を通して島の良さを再認識していただけたら嬉しいですね。過去のつらい歴史が悲しい歴史があったんだということを写真を通して知っていただいて、平和を築いていくきっかけになれば

豊里友行さん:
写真集とかはモノクロを中心に出しているので、観ている方・鑑賞している人に、想像してもらうっていうフィルターみたいなものとしてワンクッション置いています

二人は今後も取材を重ねて、島の歴史について写真で伝えていきたいと話していました。

沖縄テレビ
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