4月1日に石破政権発足から半年を迎えるのを前に、立憲民主党の野田代表は28日の記者会見で、「空気のわかっていない動きをすることに驚いている」と述べた。
会見で野田氏は、石破首相について、「本当に何をやりたいのか、今もってよく見えない」と指摘。
さらに、「3月4日の衆院の予算案の採決の前日に商品券(配布問題)で、参院の予算案の大詰めの段階で『強力な物価高対策』(発言)だ」とした上で、「こんな時にというタイミングで、空気のわかっていない動きをする。対峙する野党としても驚いているが、支えている側の自民党でも相当衝撃が広がっているような気がする」と述べた。
そして、「半年間振り返って、『何なんだろうな、この政権は』と思わざるをえない」と強調し、「厳しく詰めるとすぐ謝る。謝られると、下げた頭を上からコツコツたたくことはできない。逆にやりにくい」と述べた。
また、夏の参院選比例代表への蓮舫元参院議員の擁立に関する党内の調整状況について、「(本人に)まだ国政復帰の意思があるかどうか含めて確認し、それぞれの他の選挙への影響がどうなのかなど、関係者の話も聞いている段階だ」と述べた。
その上で野田氏は、蓮舫氏は「党へのこれまでの貢献は大きかったことは間違いない」と指摘し、「突破力のある人だ」と評価した。
一方、企業・団体献金の扱いをめぐって、与野党で結論を得るとした3月末までの期限が迫っているが、各党の主張は割れている。
立憲は、日本維新の会などとともに原則禁止する法案を国会に共同提出。国民民主党は公明党との間で規制を強化する案を取りまとめ、28日には自民党も交えた自公国3党の実務者協議を行った。
野田氏は、国民民主党に対し「我々の禁止法案を通すため、31日まであきらめずに、野党の戦列に加わるように要請し続けるというのが基本線だ」と述べた。
「企業・団体献金の禁止に向けて、まだ足りない部分があるならば、ぜひ野党の協議に玉木氏に加わってほしい」と求める一方、「何で今度は自公国なのかよく分からない」と疑問を呈した。