新年度まであと6日。4月からは2024年の1.5倍近い数の食品の値上げが予定されているが、
3月のうちに何を買えばお得なのか、スーパーに取材した。
また大手ディスカウントチェーン「ドン・キホーテ」では、駆け込み需要に備えて特設コーナーを設けるなど、値上げ前の動きも見られた。

4月から値上げ予定の商品とは?

激安を売りにしている東京・足立区のスーパー「ABS卸売センター本店」。

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店によると、2025年は例年よりも駆け込み客が多い状況だという。

買い物客は「また色んなのが上がると思うので、少しずつ買っておこうかなって。もうすぐ4月だから」と話した。

4月から値上げが予定されている商品を社長に聞いた。

ゑびすや商店・唐鎌孝行社長:
定番品のチーズ類、この辺も値段の変更がありますね。ウインナー類、これも4月1日から値段が上がるとご案内いただいてる。パックご飯も4月1日から上がるとご案内いただいている。

食料に加えティッシュなど消耗品も値上げ予定

帝国データバンクによると、値上げされる予定の食品は4170品目。
主な要因は、原材料費と人件費の高騰だ。

さらに、食料だけではなくティッシュやトイレットペーパーなどの消耗品も値上げされる予定だ。

使う量をなかなか減らしづらい消耗品だが、消費者側にできることはいろいろとあるようだ。

買い物客は「決めてはいないけど、ちょっと意識して(トイレットペーパー)数cm少なく(使って)。毎日使うものだから、トータルすると月に1本2本節約できるかなと」「花粉症なんでストック用で束買い。コンビニだと高いから。ちょっとした金額抑えたいなって。細かいところで抑えたいなって感じている」と話す。

今後の値上げ動向は「トランプ政策の行方を注視する必要」

大手ディスカウントチェーン「ドン・キホーテ」も値上げに備えた動きがみられた。

MEGAドン・キホーテ大森山王店では、駆け込み需要に備えて、特設コーナーを設けるなどアルコール類の箱売りの数を通常よりも増やしている。

ビールなど多くのアルコール類も、大手4社が3%から12%程度の値上げを予定。
そのため、まとめ買いに備えアルコール類の箱売りの個数を増やしている状況だという。

今後も値上げの傾向は続いていくのだろうか。

フジテレビの智田裕一解説副委員長は「この先も、食品を中心に値上がり傾向が続くのではと分析されている。トランプ政権により関税が引き上げられる中、円安ドル高傾向が続けば輸入品価格が高止まりする。トランプ政策の行方を注意して見ていく必要がありそう」と話しています。
(「イット!」3月26日放送より)