戦後80年の2025年、対馬丸事件の悲劇を後世に伝えるため演出家の宮本亜門さんによる生存者の証言を基にした舞台が8月に上演されます。

1944年8月22日、長崎に向かっていた疎開船「対馬丸」は、アメリカ軍の潜水艦の攻撃を受け撃沈され1400人あまりが犠牲となりました。

戦後80年の節目の2025年、対馬丸事件を通して沖縄戦について考え平和の尊さを伝えようと対馬丸実行委員会が設立されました。

委員会の共同代表を務める演出家の宮本亜門さんは、悲劇を生き延び自身の体験を語り続け、2024年に亡くなった平良啓子さんの証言を基にした舞台を上演をすることを明らかにしました。

演出家宮本亜門さん:
なぜ生きようとするのかっていうところに触れてしまったというのがあって、人間の底力みたいなものを僕は舞台で生の体を通して伝えたい。劇場を出たあとみなさんが、悲しかっただけど僕たちは生きているだから次に向かって行こうという、とてもエネルギーをもらえる舞台だと思います

舞台は8月16日上演され、出演者については4月中旬にオーディションで選ばれる予定です。

沖縄テレビ
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