天皇皇后両陛下は3月25日、国賓として来日するブラジルの大統領を皇居に招き、宮中晩餐会などを催されることになりました。
愛子さまも初めて晩餐会に出席されます。
また、今回の宮中晩餐会は両陛下のお気持ちから「初めて」がいくつも取り入れられました。
宮内庁は、両陛下が25日、皇居・宮殿前でブラジルの大統領夫妻を歓迎する行事に臨んだ後に面会し、夜には宮中晩餐会を催されると発表しました。
今年は日本とブラジルの国交樹立130周年の節目にあたり、政府が国賓として大統領を招いたもので、国賓へのおもてなしは2019年のトランプ大統領夫妻以来約6年ぶりです。
晩餐会には、両陛下の長女・愛子さまも初めて出席される予定です。
感染対策のため、招待者数を以前より減らし、約110人規模で行うということです。
日本とブラジルの関係者の中には、サッカーの三浦知良さんや日系ブラジル人の歌手、マルシアさんも招待されています。
「初めて」となるのは、午前中に行われる歓迎行事で、大統領に日本の要人を紹介するときに演奏される曲が、「お江戸日本橋」など日本の曲だったものがブラジルの曲になるほか、晩餐会では、料理が取り分けるスタイルから、料理が銘々の皿にのって配られる形となります。
これは、配膳の回数を減らすことで、リラックスした雰囲気を大切にしたいという両陛下のお気持ちに沿ったものだということです。
今回の宮中晩餐会は、出席者のドレスコートは平服ということです。
ブラジル側がリラックスした中での会話を希望したためで、両国の出席者が平服なのは、やはり初めてのことだと宮内庁は説明しています。