4月に投開票が行われる大阪府の岸和田市長選挙。
これまで2人が立候補を表明した一方で、候補者を公募していた大阪維新の会は、独自候補の擁立を見送ると発表した。

■前市長、2度の不信任決議可決で失職 市長選挙へ
岸和田市の永野耕平前市長は、女性との性的関係を巡り、裁判で解決金500万円を支払うことなどで和解したが、去年12月、「市政を混乱させた」などとして不信任決議が可決された。
永野前市長は議会を解散したが、2月、新しい議会からも「大義なく議会を解散し、ばく大な血税を使った」として、再び不信任を可決され、失職。
3月30日告示、4月6日投開票の日程で市長選挙が行われることになった。

■維新から離党勧告の永野前市長、無所属で立候補表明
永野前市長は、一連の問題を受けて維新から離党勧告を受けているが、18日、会見を開き、無所属で市長選に立候補すると表明した。
永野耕平 前岸和田市長:議会のみなさんも、当選してきたらそれは民意と受け止めるというようなことも言っていただいているので、議会の皆さんと信頼回復にお互いに努めていって、市民のための市政を進めていきたい。

■これまでに3人が立候補の意向…
市長選には元衆議院議員秘書で郵便局長の佐野英利さんも無所属での立候補を表明している。
立候補を表明した佐野英利さん:いま岸和田市は政治的に混乱が起こっています。市民の皆さまから信頼を取り戻すこと、それと、岸和田市の未来をよくすること。このことを使命として今回、岸和田市長選挙に立候補を決意しました。
また、「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首も出馬の意向を示している。

■「この選挙があること自体、申し訳ない」と吉村・維新代表
一方、候補者を公募していた維新は擁立を断念し、自主投票とすることが決まった。
大阪維新の会 吉村洋文代表:この方が適任という方がいらっしゃいませんでしたので、仕方なく擁立は見送りとなりました。もともとこの選挙になっていることも岸和田市民の皆さんに申し訳ないという思いです。
(関西テレビ「newsランナー」2025年3月18日放送)
