10万円分の商品券を自民党の新人議員に配っていたことが発覚し、クリーンなイメージが一転、窮地に立たされている石破首相。
野党議員に追及される石破首相
追及を強める野党側は、この週末の自民党議員の発言を取り上げ、石破首相に迫った。

立憲民主党・石垣のりこ議員:
「総理、何をやってるんだ」と、そういうお声をたくさんいただきました。歴代の首相が慣例として普通にやっていたことだと、自民党の舞立昇治参院議員がご地元で発言された。歴代の首相が慣例として普通にやっていたこと。これは事実なんでしょうか?

石破首相:
歴代首相がそうであったかどうか、私はすべて存じません。お答えする立場にもございません。
立憲民主党・石垣のりこ議員:
社会通念上納得ができない。倫理上どうなんだというお話ももちろんあります。政倫審(政治倫理審査会)も含めてご説明の場、弁明をすべきではないかというお声もあるんですけれども。

これに対し、石破首相は“法に抵触するとは思っていない”とあらためて話したうえで、「社会通念上、どうなのかということについては、それは世の中の方々の感覚と乖離(かいり)をした部分が大きくあったということ、痛切に思っている。大変申し訳ございません」と謝罪した。
一方、政治倫理審査会の出席については言及を避けた。

渦中の商品券を受け取った自民党の新人議員は…。
根本議員は、地元で行われた集会で「私も弁護士でしたから、これは受け取ってはいけないだろうと、封を開けずに返却をさせていただきました」と商品券を返却したことを明かし、会場から拍手喝采を浴びていた。
攻勢を強める野党
支持率を上げる起爆剤がないと打つ手がない石破政権に対し、野党は攻勢を強めている。

立憲民主党 長妻昭代表代行:
自民党の常識は国民の非常識。石破さんでも直すことができない。
また、国民民主党の玉木代表は16日、フジテレビの番組で商品券について苦言を呈した。

国民民主党 玉木雄一郎代表:
「石破、お前もか」みたいになっているところがね。国民の期待も非常に裏切っている。確かに私も自民党の先生と会食した時にみかんをもらったり、正直、私も地元が香川県なので2000円ぐらいのうどんをお土産で渡したことはあります。
食事代1万5000円で、お土産が10万円っていうのはね。なんか、ちょっと常識からしても、どうなのか?

野党は今後も石破首相の“常識”を追及し、説明責任を求めていく方針だ。
(「イット!」 3月17日放送より)