「このように英文を読み取っていくのが、ネイティブの見方です。この見方ができるようになれば、英文が『スッキリとシンプルに見える』ようになり、結果的に文意が非常に読み取りやすくなります。このように英文が見えることが、英語学習の第一歩となるのです」
「7つのサイン」を理解する
では、「メインパーツの主語・動詞」と「説明を加えるサポートパーツ」はどのように見分けることができるのか。
「メインパーツとサポートパーツは、『意味』で区別されるのではないということが重要です。サポートパーツは『加わる7つのサイン』があります。この『サインごとに説明が加わっていく』というワンパターン化された仕組みをネイティブは『経験的に理解』しているわけです」
その7つのサインは以下だ。

・接続詞
・疑問詞
・関係詞
・前置詞
・不定詞
・動詞のing
・過去分詞
この言葉が出てくると苦手意識も増しそうだが、松延さんは次のように言う。
「英語圏の子供が3歳、遅くても5歳までには習得します。けれど日本の学校では、暗記ベースになっており、これらが英語学習の“嫌われ者”になっています。しかし、この『サポートパーツを加える7つのサイン』が分かると、英語の見方が驚くほど進歩するのです。実際、英語がまったくダメだと言っていた高校生が、この仕組みとサインを理解して見違えるほど英語が読めるようになることを目撃してきました」
<解説>パーツごとにわけると
ここで、松延さんは中学校で学んで暗記した文法の、ちょっとした理解が必要だという。