本田技研工業と株式会社ポケモンは7日、Nintendo Switch向けのゲーム「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」に登場する伝説のポケモン「コライドン」を再現した「ホンダコライドン」をお披露目した。
コライドンは場面に応じて姿を変えられるポケモンで、高さ2.5メートル、重さ303キロ。4足歩行の「せいげんけいたい」や高速で泳ぐ「ゆうえいけいたい」の他、バイクのような「しっそうけいたい」にもなれる。
今回披露されたのは、「しっそうけいたい」のコライドンのほぼ実物大でのもの。現在走行はできないが、夏頃までには時速10~15キロ程度で走行できるようにしたいとしている。走行する場合は、胸の浮き袋の中にあるタイヤで走り、手足については走行には関与しないが、コライドンの動きを再現するとしていて、子供を乗せることを想定している。
開発メンバーは、二輪・パワープロダクツ事業および先進技術研究所より社内公募で集まった約40名の有志。「Hondaの本気が子供の夢になる」をスローガンに、ホンダの設計思想やシミュレーション技術、先進バランス制御技術を取り入れたという。
プロジェクトを始めたきっかけは、トヨタ自動車が始めた、伝説のポケモン「ミライドン」を未来のモビリティとして現実世界に誕生させる「トヨタミライドンプロジェクト」。ライバルであるトヨタのプロジェクトに感化されて始まった「ホンダコライドン」プロジェクトだが、「トヨタミライドン」とのコラボの予定は今のところないという。