お笑いタレントの令和ロマン・高比良くるまさんが15日、過去にオンライン賭博をしたことを認め謝罪した。警視庁は任意で事情聴取を行ったが、最後の利用は約4年前で時効が成立しているとみられ、立件の可能性は低いという。他の芸人への聴取も進む中、出演休止など影響が広がっている。

約4年前にオンラインカジノを行うも“時効成立”か

吉本興業所属のタレントでM-1グランプリで2連覇を果たした「令和ロマン」の髙比良くるまさん(30)がオンラインカジノに関与した疑いで警視庁が捜査している問題について、過去に賭博をしていたことを認め謝罪した。

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17日のテーマは「過去のオンラインカジノ 立件どうなる、ソレってどうなの」。

警視庁から任意の事情聴取を受けたという髙比良さんだが、15日動画を配信し、こう説明した。

令和ロマン・高比良くるま:
大変お騒がせして大変申し訳ございません。今回記事にあった通り、オンラインカジノをしていたというのは事実であります。

賭け事をしていたことを認め謝罪した。オンラインカジノを始めた経緯についてはこう述べている。

令和ロマン・高比良くるま:
2019年末、大学時代の知人から誘いを受けまして、「海外の口座から送金して、それでオンラインカジノをやっているのは違法ではない」と説明を受けまして。なおかつ当時インターネット上で、そういったサイトの広告はあったというのもありまして、こちらとしても違法ではないという認識でした。

そして、いつ頃までしていたのか、時期についてはこう述べた。

令和ロマン・高比良くるま:
2020年末まで、1年ほど続いておりました。

最後にオンラインカジノを行ったのは、約4年前だという。賭博をすると、賭博罪で50万円以下の罰金または科料、常習的に賭博をした常習賭博罪では、3年以下の懲役に処される。

時効は、ともに3年の為、髙比良さんは既に時効が成立していることになる。元埼玉県警捜査一課の佐々木成三さんに、今後どうなるか伺った。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三さん:
高比良さんが話している内容が真実で、時効が成立していた場合は公訴を提起することがないので、警察が立件する可能性は低いんじゃないかなと。任意で取り調べをしてスマートフォンの解析などから、時効ではない賭博があった場合は、勿論立件する姿勢を取ると思います。

16日、令和ロマンが出演予定だった大阪市中央区のなんばグランド花月では、都合により休演の知らせがあった。さらに、17日出演予定だった公演の出演見合わせや番組変更などが相次いでおり、影響も広がっているとみられる。

国内利用者が約346万人にのぼると推計

青井実キャスター:
橋下さん、この状況をどう思いますか。

SPキャスター橋下徹さん:
時効が成立していますし、高比良さんが言っていることが真実であれば、仕事を控える必要はないと思います。公営ギャンブルもある中で、民間の賭け事をどこまで認めていくかも政治が決める話かと思います。

オンラインカジノについて、潜在的な利用者は多いとみられる。国際カジノ研究所が国内の6000人を対象に行った2024年8月末〜9月初めの調査では、1年以内に利用したことがあると答えた人は2.8%で、これは約346万人に上ると推計される。国内にこれだけ利用者がいるとみられる中、オンラインカジノを巡る捜査は今後どのような方針で進むのか、佐々木さんに伺った。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三さん:
オンラインカジノ(サイト運営)を国内でやった場合は「賭博場開帳図利罪」という罪名になります。海外サーバーであったとしても、日本人向けに作っていれば、これも同様の罪なんです。胴元の検挙に警察は力を入れたいということで、できるだけ多くの情報を入手したいとなると、やはり任意で取り調べ、情報提供、それらも踏まえた捜査を行っていると思います。

警視庁は、吉本興業所属の10人近いタレントを任意で事情聴取しており、ダイタクの吉本大さんと9番街レトロのなかむら★しゅんさんは事実関係を認めているというが、一部のタレントは関与を否定している。警視庁は今後、立件の可否を慎重に見極める方針だ。
(「イット!」2月17日放送より)

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