開発が制限される「市街化調整区域」に飼育小屋など156の建物を20年にわたり無許可で建設し、営業を続けてきた北海道札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」で新たな事実が明らかになった。

コテージで一緒に宿泊できたり、かわいらしい姿でお出迎えしてくれたりするアザラシを飼育するのに必要な届け出が2020年までされていなかったのだ。
きっかけは札幌市に寄せられた情報だ。

「飼育されているゴマフアザラシの飼養登録がされていない」
ノースサファリは2015年に、野生のアザラシ9頭を民間会社から仕入れていたが、必要な登録をしていなかったことが5年後に判明。

調査した札幌市が登録申請をするよう指導し、その後運営会社は9頭のうち7頭は「すでに死んだ」と説明したということだ。
アザラシの死因は不明だが、入手して5年間無許可でアザラシを飼育していたことになる。

156の建物が無許可で建てられていたノースサファリ。
撤去の計画は2月17日にも札幌市に提出される見通しだ。