名古屋市千種区で50年以上にわたり親しまれた「星が丘ボウル」の跡地に、名古屋市が新たな図書館の建設を計画しています。利用者の減少が続く中、目指すは「最先端の図書館」です。

■星ヶ丘再開発で注目!15万冊の巨大図書館

地下鉄・星ヶ丘駅から徒歩3分、星が丘テラスに隣接する場所で、建物の解体工事が進められています。

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50年余りにわたり愛され、2023年12月に営業を終えた「星が丘ボウル」の跡地で、名古屋市が再開発の準備を進めています。

広沢市長は2025年2月12日の会見で、再来年春にオープン予定の商業棟に図書館を整備するとして、新年度予算案に設計費などおよそ3億円を計上すると発表しました。

一体どんな図書館が誕生するのでしょうか。

名古屋市教育委員会生涯学習部の磯部裕司担当課長:
開館時間を延ばす、本の貸出・返却をご自身でやっていただける、そういった便利な設備を整えまして、館内は基本的に会話・飲食をしていただける。

市の計画によりますと、6階建ての商業棟のうち、3階と4階フロアに図書館を整備し、およそ15万冊を揃えるということです。

■利用者減少の中…「イメージを裏切る」図書館を

市内の図書館を巡っては、年々入館者が減少し、コロナ禍前に比べおよそ80万人もの入館者が減っています。

完成してから56年がたつ千種図書館は、星が丘に建設される新図書館のオープンに伴い閉館する予定ですが、エレベーターもなくバリアフリーの設備は十分とは言えません。

市民に図書館について聞いてみると…。

名古屋市民A:
最近はあまり図書館に行っていなかった。だいぶ古いじゃないですか。

名古屋市民B:
トイレが古いなって。飲み物とか食べ物が売っていたらうれしいかも。

一方、2021年に開館した愛知県の小牧市中央図書館は、1階にカフェスペースが設けられ、館内では座席に応じて飲食や会話が自由です。

およそ30万冊全ての蔵書にICタグが取り付けられていて、開館時間であれば誰もが好きな時に自動で貸出と返却ができます。

様々な取り組みで図書館のサービスが変化する中、名古屋市には一体どんな図書館ができるのでしょうか?

名古屋市教育委員会生涯学習部の磯部裕司担当課長:
いい意味で今までの図書館のイメージを裏切るようなものにしてまいりたい。

開館は2028年度の予定です。

(東海テレビ)

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