埼玉県八潮市で道路が陥没した事故で、県などは下水道管内で見つかったのは運転席部分であると特定し、男性運転手が運転席に取り残されている可能性があると明らかにしました。

先月28日、八潮市の道路が陥没してトラックが転落した事故は、74歳の運転手の男性が安否不明のままとなっています。

これまでドローンの調査により下水道管内で金属製の物体が見つかっていて、県などはトラックの運転席部分と特定しました。

運転席が見つかったのはこれまでの発表から訂正して、陥没現場から30メートルほど下流の下水道管内で、警察や法医学者などが「運転席に人がいる可能性がある」と判断しました。

県は救助に向けて、下水道管を迂回させるバイパス工事を行うことを決め、運転席部分に向けて新たに穴を掘ることを検討していて、工事は約3カ月かかる見通しです。

また県は、周辺の12の市と町の約120万人に求めていた下水道の使用自粛の呼びかけについて、12日正午に解除することを決めました。