埼玉・八潮市で発生した道路陥没事故をめぐり、下流にあたる東京・足立区で水質検査を行ったところ、一部の項目で環境基準を上回る数値が出たことがわかった。
八潮市の陥没現場では、流れ込む下水の量を減らすため、汚水を消毒した上で近くの川に放流している。

足立区によると、下流にあたる中川の2カ所で水質検査をしたところ、BODと呼ばれる「有機物を微生物が分解するために必要な酸素の量」の項目で、環境基準をわずかに上回る数値が出たという。

放流との因果関係はわかっていないということだが、川の水は飲み水として使われておらず、住民に直接的な影響はないという。

一方、陥没現場の近くで見つかった運転席部分らしきものの近くでは、たまったがれきや硫化水素などの影響で引き続き救助活動が難航している。