真っ暗な海に怪しい光…横行する外国人の『ワタリガニ密漁』 500匹被害の現場から逃げる3人組を追った
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真っ暗な海に怪しい光…横行する外国人の『ワタリガニ密漁』 500匹被害の現場から逃げる3人組を追った

  • 最盛期を迎えたワタリガニ漁で相次ぐ“外国人”による「密漁」
  • 「ニホンゴ、ワカラナイ」で言い逃れ…中国語やベトナム語など4か国語で警告
  • 危険なパトロール…密漁のモリは凶器にも!いたちごっこの取り締まり

最盛期を迎えたワタリガニ漁で相次ぐ「密漁」

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塩ゆでにしても、パスタにしてもおいしい、旬を迎えた「ワタリガニ」。
漁獲量が日本一の愛知県。漁が最盛期を迎えている8月、美浜町でワタリガニの密漁が横行している。

コロナ禍で収入が減る中、追い打ちをかけるように漁師らを悩ませる密漁。緊迫する深夜のパトロールに密着した。

漁協関係者:
おいちょっと待て!中見せて、何があるの?カニがあるじゃん。ちょっと貸せ。ダメ

警察官:
日本のルールとして法律でやっちゃいけないよと決まっている

密漁したワタリガニの数は、なんと500匹。
ほんのり赤く染まったワタリガニは、ぎっしりと身が詰まり旨味がたっぷり。
店で買えば1匹1000円は下らないワタリガニだが、今、外国人による密漁が横行し、地元の産業を大きく揺るがす事態となっていた。

知多半島の伊勢湾に面した愛知県美浜町。この時期、ワタリガニ漁が最盛期を迎える。

しかし、地元の野間漁協の組合長・吉田和広さんは新型コロナウイルスの影響で、飲食店や旅館の需要が減ったため、2019の同じ時期に比べ、収入は2割ほど落ち込んだという。

野間漁業協同組合 組合長 吉田和広さん:
今年(2020年)はコロナの影響で、漁も大分減っちゃっとるもんで。漁師さんたちも困っちゃっとるし、カニ漁とか、かご漁とかいろいろやって夏場生計立てとるんだけど

そこに、密漁が追い打ちをかけている。組合員の日記には、「カニどろぼう」や「海どろぼう」と書き込まれていた。

漁協では、8月8日に密漁を発見して以降、毎日パトロールしたところ、23日までの16日間に8日間、密漁者を確認した。

吉田さん:
あれだけとられちゃうと、我々漁師たちも今から食っていくのに困っちゃう状態だもんで。今まで見たことのない量を(密漁者に)かなり持っていかれとるんだわ。我々漁師たちも怒っとるんだけどね

闇夜に怪しげな光…密漁パトロールに密着

8月23日、そのパトロールに密着した。

午前0時半、組合員から連絡を受けた吉田さんが急いで現場に向かうと、暗闇の海から時折、光が確認できた。

吉田さん:
あそこ、あそこに見えるでしょ、わかる?あかり光ったでしょ?間違いないと思う

真っ暗な海の中、怪しくゆらゆらと揺れる「2つの光」。バシャバシャと水しぶきを立てながら人が歩いている姿も確認。

現場に警察官も駆けつけると、怪しい人影がこちらへと向かってきた。

吉田さん:
何やってきた?海で、今、中に入ってたじゃん

男A:
ニホンゴ、ワカラナイ

吉田さん:
何も持ってない?何をやりに行った、海に?

男A:
カニ

吉田さん:
カニ ダメだよ!

男は、美浜町内の飲食店で働く中国人で、仕事終わりにカニを獲りに来たと言う。さらにもう1人、別の中国人の男もいた。

警察官:
何してた?

男B:
サカナ

今回は密漁したカニなどが確認できなかったため、厳重注意で終わった。

吉田さん:
モリを飛ばすとだめだよ

男B:
ワカリマシタ、ゴメンナサイ

密猟者が決まって真夜中に現れるワケ

こうした密漁者が現れるのは、決まって真夜中の時間帯。カニの習性に合わせた“ある理由”がある。

ワタリガニは光に集まる習性があるため、密漁者はライトを海に当てて、集まったカニをタモで大量に捕まえるのだ。
このライトを照らしてカニを獲る方法が密漁行為にあたる。
ワタリガニを捕まえるだけでは「密漁」にならないが、ライトをつける行為が愛知県の規則で禁止されていて、刑事処分が科せられることもある。

後を絶たない密漁者に対し、漁協では看板を設置。外国人が多いことから、中国語やベトナム語など4か国語で「カニと貝をとらないで」と書かれている。

吉田さん:
話を聞くとさ、外国人の人もさ、コロナの影響で仕事がないもんで、休みも多いしっていう話も言う人もおったどね。やっぱり食べるためとは言っとるけどね

後を絶たない密猟者…外国人風の3人は「カニ」に「はまぐり」も

その後、過去に500匹のワタリガニが密漁された現場へ行くと、ライトをつけて動く、外国人風の男3人組がいた。手には大きく膨らんだカバンが…。

組合員:
とまりなさい、ちょっと見せてください

男たちが持っていた網の中には「ワタリガニ」が大量に入っていた。

組合員:
中見せて。カニがあるじゃん、はまぐりもある、はまぐり。ちょっと貸せ、ダメ

男たちは突然、海の方に走り出し逃走。カニを捨てて証拠を隠すつもりなのか…。車で追いかけ、海沿いを逃げる男たちを発見。

組合員:
持ってないでしょ、おまわりさんに捕まえてもらうだわ、逃げにかかっとるもんで、下手なことすると(モリで)一突きでやられちゃうから

男たちが凶器にもなり得るモリを手にしていたため、捕まえるのは断念。警察の到着を待って監視していたが、男たちは散らばってあっという間に暗闇に消えていった。

今回没収した密漁者のカバンにはワタリガニが5匹、はまぐりなどの貝が30個以上入っていた。

吉田さん:
海を抱えとる組合さんたちはさ、色々こういう関係だ、密漁関係にかなりみんな苦労しとると思うんだけど、行為自体が重いもんで、本当に皆さんね、やめてほしいんだけどね

ワタリガニの密漁では、禁止されているのは「ライトを使ってタモ網で取る」方法で、たとえば日中に網で捕まえる行為までは禁止されていない。

密漁者の中には、「制度を知らなかった」と言い張って罪を逃れる人もいて、パトロールや取り締まりを続けていてもいたちごっこになってしまっているのが現状だ。

(東海テレビ)

記事 2139 東海テレビ

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