毎日の新型コロナウイルス対策にストレスを感じることもあるかもしれない。
SNSを見てみると、みなさん様々な工夫をしていた。

そこで今回の「ココ調」は、趣向を凝らしたポジティブでユーモアあふれるコロナ対策を調査する。

検温がまるでF1レース!?

こちらは、三重県にあるアミューズメント施設「鈴鹿サーキット」。

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入場の際、F1レースさながらに素早く体温とマスク着用をチェックする、その名も「検温ピットストップ」を実施。

なぜ始めたのか?

鈴鹿サーキット 広報・飯田陽子さん:
お客さまが、不安がって検温の場所を通られたりせず、笑顔で楽しく「おお!おもしろいことをやっているな」というような雰囲気で通っていただけるのが、一番のメリットかなと思います

玄関や台所で…街で聞いた「おうちルール」

続いて、街の人にインタビュー。

女性A:
外出時は絶対にマスクを2枚するようにしてる。マスク2枚重ね!

女性B:
菌がついているかなと思って、(家に帰って)バッグおろして服を脱いで全裸になって、風呂に駆け込みます

ココ調調査班:
どこで?

女性B:
玄関です!

友達:
はやい!はやい!(笑)

女性C:
元彼が全身ガチガチに防御して、スーパーに行くことがあって。ゴーグルつけて、マスクつけて、かっぱ着て…怪しい人だけど、防御力は抜群らしい

中でも多かったのは、家族で独自のルールを決め、対策するという声。

女性D:
時間をずらしたり。食べる場所は同じなんですけど、台所に1人になるようにしています

女性E:
家に帰って、うがい手洗いするまで、家族と会話しない。喋っちゃいけないっていうルールがあって。パパとかに喋りかけても「んんんん」って会話してくれない

女性F:
家で使う歯磨き粉を別にして、3人家族なので1人1本ずつ立てています。シールに名前書いてあります。専用のやつ

これらの対策について、東京歯科大学市川総合病院 呼吸器内科の寺嶋毅教授に話を伺った。

「マスク2枚重ね」は熱中症に注意が必要で、1枚でもきちんと着ければ大丈夫とのこと。
また、「ゴーグル・マスク・かっぱのフル装備」も、スーパーなどに行くくらいであれば、ここまで防御する必要はなく、「うがいするまで会話をしない」というのも効果は一時的だという。

「玄関で服を脱ぐ」「家族の食事時間をずらす」「歯磨き粉を1人1つ」は、それぞれ理にかなっているということだった。

味気ない飛沫防止シートが水族館に変身

ユニークなコロナ対策は会社でも。
訪れたのは、埼玉県秩父市にあるアルミの加工会社「シバサキ」。中に入ってみると…

ココ調 調査班:
ギョギョっ!

そこで目撃したのは…?

シバサキ アルミ事業部・千嶋拓生さん:
こちらシバサキ水族館です!

なんと、受付カウンターをデコレーションして水族館風にしたのだという。元々、飛沫防止目的で透明なシートを設置したが、それだけでは味気ないと考え、シートの上に好きな魚などのイラストを貼ったのだとか。

シバサキ アルミ事業部・千嶋拓生さん:
「笑顔になれる空間に変えてほしい」という要望があって、シートが揺れている様子が水の中にいるように見えたので、水族館にしました

会社を訪れた人に感想を聞くと…

男性A:
驚きました。透明なだけだと、ちょっと監獄風で面会に来ているような感じがして嫌ですから。涼しげでいいなと思います

ユーモラスなアイデアで社員同士のコミュニケーションが増え、仕事の効率もあがっているという。

“真実の口”で消毒、ブリでソーシャルディスタンス

また、鹿児島市役所でも飛沫防止の透明シートに遊び心あふれる対策が。

透明のシートに「しょくいんがあらわれた!!」「バァーーン」といった、マンガやゲームのパロディ文字が施されているのだ。

他にも美しい絵などの様々な作品があり、「おもしろい」「大好きな街です」と反響を呼び、市民の心を癒やしている。

続いて、埼玉県吉川市の「はすみクリニック」。
院内に入ってすぐあるのが、イタリア・ローマで有名な“真実の口”のレプリカだ。

実はこれ、手を入れると自動的にアルコール消毒できる優れもの。院長の息子さんの手作りなのだとか。

さらに、香川県東かがわ市の引田小中学校では、地元特産・ブリのイラストを使い、ソーシャルディスタンスについて指導しているという。

インパクト抜群の「マグロマスク」

さらに、SNSで発見したのが…

藤井弘輝アナウンサー:
ギョギョっ!ちょっと待ってください…マグロですかね?魚のマスクですよ!こんなの見たことないですね

立体的で、とにかくインパクト大なマグロマスク!
一体、誰が制作したのだろうか?

近畿大学 広報室・小林絵美さん:
マグロ愛が強い近畿大学ですので、このマスクカバーを制作しました

制作したのは、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功し、「近大マグロ」でも知られる近畿大学。
マグロへの愛は、計り知れず…

近畿大学 広報室・小林絵美さん:
こだわりは、マスクとしては特に必要ないと思うんですけれども、後頭部までしっかり作って、完全養殖のクロマグロを表現したところです。「アホやな~」とか、ちょっと笑っていただいたり、マスクをつけることを少しでも楽しんでいただけたらと思い、制作しました

なんと顔部分だけではなく、後頭部に胴体と尾びれが!あまりにも斬新なスタイルだ。

ちなみに誰でも作れるように、ペーパークラフトを無料で公開。

プリントアウトして組み立てるだけ。その時間、およそ45分でマグロマスクの完成だ。

みなさんユニークなアイデアで、新型コロナ対策をしていた。

(「めざましテレビ」『ココ調』9月8日放送分より)

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