飼い猫を自宅に置き去りにした疑いで飼い主の女が逮捕された。 猫はおよそ1カ月間放置されていて、意識がない状態で救助された。
■【動画で見る】『生死さまよった猫』1カ月以上密室に放置か 虐待とみられる傷痕や脳の後遺症も
■「猫のフードも全くなくビールや焼酎の空き缶だらけ」猫が倒れているのが見つかる

人懐っこく顔をこすりつける1匹の猫。実はこの猫、1か月以上密室で放置されて生死をさまよっていた。 去年8月、大阪市生野区のマンションの一室で意識がない状態で猫が倒れているのが見つかり、動物保護団体が救助した。
NPO法人アニマルレスキューたんぽぽ 本田千晶代表:全く動いてなく、見た瞬間に死んでるって思いました。(Qどこに倒れていた?)トイレの便器の横です。夏ですので、余計に喉が渇いて脱水で水を飲みたかったんだと思います。
保護団体などによると、飼い主は7月ごろに自宅を無断で退去し、1か月以上後に管理会社が部屋に入った際、エサもないうえにとても不衛生な状況だったということだ。
NPO法人アニマルレスキューたんぽぽ本田千晶代表:猫のフードも全くなく、ビールや焼酎の空き缶だらけで。明らかに飼い主がいる時からネグレクトっていうのは間違いないです。
■一命をとりとめ「ミラクルちゃん」と名付けられる

その後、保護団体は刑事告発を行い、警察は3日、飼い主の27歳の女を逮捕。 去年7月ごろ、当時の自宅で飼育していた猫を置き去りにして、生命を危険にさらした疑いが持たれている。 置き去りにされた猫は病院や保護団体の懸命な治療の結果、一命をとりとめ、「ミラクルちゃん」と名付けられた。 ミラクルちゃんは衰弱していただけでなく虐待とみられる傷痕も残っていた。
NPO法人アニマルレスキューたんぽぽ本田千晶代表:顔や手足や背中、あちこちに傷がありました。
さらに、保護団体のスタッフがミラクルちゃんに触れようと手を近づけると、ミラクルちゃんは威嚇し、激しく攻撃した。
■ミラクルちゃんは回復した今でも脳への後遺症の影響

治療されることを抵抗するミラクルちゃん。
NPO法人アニマルレスキューたんぽぽ本田千晶代表:意識を取り戻してからはもう人間が敵ですよね。やっぱりいじめられてたことで、すごい激しい攻撃になって。(自分の)手が毎日血まみれで、出血してました。
ミラクルちゃんは回復した今でも脳への後遺症の影響で、急にぐるぐると回り始める。 警察の調べに対し、飼い主の女は「部屋を離れた際にそのまま放棄したことは間違いありません」と容疑を認めている。
警察は女が暴行を加えた疑いもあるとみて捜査している。
(関西テレビ「newsランナー」2025年2月3日放送)