毛布を自宅で洗濯して、クリーニング店並みに仕上げるコツを専門家が解説。縦型洗濯機では、汚れ部分を下に入れ、泡立てた洗剤液を全体になじませるのがポイントだという。乾燥は椅子を2脚使用した部屋干しが推奨され、扇風機を使えば時短になる。首元などは特に汚れやすく、「月1回」程度の定期的な洗濯が望ましいという。

洗濯前のポイントは…水を貯め、洗剤入れて泡立たせる

冬に欠かせない毛布ですが、大きくて洗うのは面倒だという悩みも多い。しかし、あるポイントを抑えれば、家でもクリーニング店同様の仕上がりになるという。

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30日のテーマは、「毛布の洗い方、しってる?」。街の人に話を聞いた。

ーーどれくらいの頻度で、どうお手入れしていますか?
月1回洗濯(50代):

洗濯機にドンって入れて。大変です、面倒くさい。本当はもっと洗いたい。

年1回洗濯(50代):
よっぽど汚さない限りは年に1回です。めんどくさい、大きいから。それに汚れてないって思っちゃってる。

月1回洗濯(30代):
お風呂の浴槽の中に入れて、足で踏んで踏み洗いしています。重いですけど、筋トレとともに。休みの日に気合と根性です。

家で毛布を洗うには、一体どのようにすればいいのか。クリーニング店を経営し、本も出版している「洗濯ブラザーズ」として活動する茂木康之さんに話を聞いた。

まず縦型洗濯機の場合は、折り込んで畳み、毛布用の洗濯ネットに入れる。

洗濯ブラザーズ次男・茂木康之さん:
汚れてるところの箇所が、洗濯機の下に当たるようにします。

1つ目のポイントとして、底にある凹凸に毛布が当たると汚れが落ちやすいので、汚れやすい首元部分などを下にするのが良いそうだ。

そして洗濯機に入れる前に水を貯め、洗剤を入れて泡立たせる。1分間ほど回して、泡立った状態になったら洗い始める。洗剤の濃度が一定になり、毛布が満遍なく綺麗に洗えるという。

そして、汚れ部分が下になるように洗濯機の中へ入れていく。しかし、洗濯機の中はかなりパンパンになっていた。

洗濯ブラザーズ次男・茂木康之さん:
浸透するまで時間が掛かりますが、押し込んでしっかりと浸透させてから、フタが閉まる状態にします。

毛布が水を吸って小さくなることで、洗濯機の中で回りやすくなる。ドラム式洗濯機の場合は、事前に水を入れることができないので、そのまま入れて構わないが、洗うときは「40度の設定」にすると最も汚れが落ちやすいという。

1時間後、洗濯と脱水が完了した。取り出して干していくが、茂木さんによると、この時期は乾きにくいことや花粉の付着を防ぐため、外干しより部屋干しがおすすめだという。

イス2脚を使った干し方も…適切な洗濯頻度は?

そして、干し方にもポイントがある。

洗濯ブラザーズ次男・茂木康之さん:
イス2脚を向かい合わせにして毛布をかけると、お部屋でも簡単に毛布を干すことができます。

下から扇風機などの風を当てると、より早く乾きやすいという。6時間ほど干せば乾燥も完了だ。

しかし、そもそも毛布が洗濯機に入らない場合はどうしたらいいのか。

洗濯ブラザーズ次男・茂木康之さん:
空気に触れさせて湿度を逃がすことが重要です。なので「干す」ことが1つかなと思います。

茂木さんによると、1カ月に1度は毛布を洗うことをおすすめしている。やはり首元や足元は汚れが付きやすいので、定期的に洗うことが大切だ。

シーツは、匂いや汚れを吸収しやすいので週に1回。ダウンジャケットは、家で洗える場合はシーズン中に1回。パジャマとバスタオルは皮脂汚れや匂いが付くため、できれば毎日洗うのがベストだという。
(「イット!」1月30日放送より)

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