日本で唯一飼育の激レア動物に赤ちゃん誕生

ココ調スタッフ:
みなさん食い入るように見ています

動物園で見つけた人だかりの熱い視線の先にいるのは、今大人気のクオッカの赤ちゃん。

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動物園の女性客A:
赤ちゃんが生まれているので、赤ちゃんが見られたらいいかなって思います

動物園の女性客B:
思ったよりすごく小さいなと思ったけど、すごくかわいらしくてよかったです

そんなクオッカが見られるのは、日本では埼玉県こども動物自然公園だけ。お母さんの袋に入っている赤ちゃんの姿がみられるのも今だけなのだそう。

ほかにも日本で唯一という赤ちゃんアニマルが続々誕生しているという。

めざましテレビ「ココ調」では希少な赤ちゃんアニマルを大公開。動物園はなぜ希少な動物をあえて飼育するのかも調査してきた。

まずクオッカがいる埼玉県こども動物自然公園に取材班が向かうと…いました!

ココ調スタッフ:
クォッカの赤ちゃんとお母さんがいますね

クオッカはオーストラリアのごく限られた地域にのみ生息するとても珍しい動物で、オーストラリアの動物園以外で見ることができるのは、世界でも埼玉県こども動物自然公園だけ。中でも赤ちゃんが見られるのは超激レアなんだとか。

クオッカの正式名称は「クアッカワラビー」でカンガルー科。体調は約40~50cm。カンガルーと同じくお腹の袋で子供を育てる有袋類の一種だ。

埼玉県こども動物自然公園では2頭の赤ちゃんが誕生。最初に生まれた赤ちゃんは既に袋から出て元気に動き回る姿を見ることができる。

最大の魅力は笑顔なのだが…

そんなクオッカ最大の魅力が…

動物園の女性客C:
口角がニッてあがっていて かわいかったです

動物園の女性客D:
ずっとニコニコしているっていう、見たら幸せになれるかなと思って見に来ました

クオッカが「世界一幸せな動物」と呼ばれる理由がそのスマイル。お客さんもそのスマイル見たさに来園していた。

ココ調スタッフもクオッカのスマイル撮影に挑戦!

気を引くためにぬいぐるみを使うなど様々な仕掛けをしてみたが、なかなかスマイルは撮れない…

一体なぜなのか聞いてみると…

埼玉県こども動物自然公園・田中理恵子園長:
実は笑っていないです。固い茎とかをポリポリ食べたりするので、頬の筋肉が発達しているから(笑顔に見える)と言われているんですね

クオッカは硬い茎や木の実を食べているため頬の筋肉が発達。そのため頬の筋肉が盛り上がり、口元が笑っているように見えるのだとか。

実際に上からと下から撮影したクオッカを比べると、下から撮影した写真は笑っているようにみえる。

ココ調スタッフが撮影したときは食事などで下を向いている時間が長く、残念ながらベストスマイルを撮ることができなかった。

なぜ、埼玉県こども動物自然公園ではオーストラリア以外で唯一クオッカを飼育できたのだろうか?

埼玉県こども動物自然公園・田中理恵子園長:
オーストラリアとのつながりが非常に強く、有袋類の飼育実績や繁殖実績などが認められたというのが大きな要因です

「砂漠の天使」スナネコ

続いて訪ねたのは栃木県の那須どうぶつ王国。

その那須どうぶつ王国で見ることができる赤ちゃんアニマルとは?

ココ調スタッフ:
いました!ネコの赤ちゃんですかね。かわいい!何をみているんだ

那須どうぶつ王国だけで見られるのはスナネコの赤ちゃん。

スナネコは世界最小級のネコと言われ、砂漠などに生息していて、その愛くるしい姿から「砂漠の天使」とも呼ばれている。

現在、スナネコが見られる動物園は全国で「那須どうぶつ王国」「神戸どうぶつ王国」の2カ所あるが、赤ちゃんがみられるのは那須どうぶつ王国だけ

今年4月に国内初のスナネコの赤ちゃん「アミーラ」が誕生。

さらに7月には3つ子が誕生し、いまでは4姉妹となっている。

動物園の女性客E:
かわいい。持って帰りたい。基本犬派だけど猫派になりそうな。癒やされました

とにかくかわいいスナネコの赤ちゃんだが、ごはんの時間を見てみると大好物は生肉。スナネコの口には鋭い牙がある。かわいい見た目とは裏腹にどう猛な一面も。

アフリカ大陸に生息するセネガルショウノガンの赤ちゃん

続いて、高知県立のいち動物公園の赤ちゃんアニマルは…

高知県のいち動物公園・北村香 飼育員:
8月18日に3年ぶりにひながふ化しまして順調に育っています

主にアフリカ大陸に生息しているセネガルショウノガンの赤ちゃん。

日本で唯一セネガルショウノガンを飼育するこの動物園で8月18日に誕生したばかり。

現在、一般公開に向けて順調に成長中。公開日はまだ決まっていないが、近日中を予定している。

番組で全国68の動物園に聞いたところ、日本でそこでしか見られない動物を飼育しているのは28施設。日本で唯一の動物を飼育する動物園は意外と多い。

希少動物の保護・繁殖のために飼育

その中でも最新のアニマルを訪ねた。

案内された先にいたのは…

ココ調スタッフ:
真っ白ですね

飼育担当者:
こちらがホッキョクオオカミです

ココ調スタッフ:
カッコイイ!

9月10日に那須どうぶつ王国で公開されたばかりの「ホッキョクオオカミ」。

北極圏周辺に生息するオオカミでその特徴はなんといっても全身を覆う白い体毛。

一般的に知られているオオカミと比較してみると一目瞭然。ホッキョクオオカミの体毛の白さがわかる。

早くもお客さんからの注目度は高いようで…

動物園の女性客F:
キタキタキタキタ。いい子だね。いい子だねぇ

動物園の男性客:
オオカミかっこいい。立ち方が違いますよね

なぜ日本で唯一のホッキョクオオカミを飼育することを決めたのか?

那須どうぶつ王国・松本未咲 飼育員:
那須どうぶつ王国で行っている保全活動を知ってもらうきっかけになるということで展示を行っています

そう。ホッキョクオオカミは絶滅危惧種と言われているオオカミのひとつ。動物園では動物の飼育・展示のみならず、ニホンライチョウマヌルネコなど希少動物の保護や繁殖にも力を入れている。

先ほどのスナネコとクオッカの担当者も…

那須どうぶつ王国・櫻井大城さん:
野生小型ネコを今後飼育する際、繁殖や飼育のデータ収集として(スナネコ飼育のデータを)活かしていきたいと思っています

埼玉県こども動物自然公園・田中理恵子園長:
クオッカはもしこのままほっておくと10年間で絶滅してしまうともいわれているんです。そういう事実をみなさんに知ってもらって、考えてもらうきっかけをもってくれたらいいなと思っています

めざましテレビのスタジオでも…

三宅正治キャスター
スナネコの赤ちゃんはかわいいと思ってたんだけど、意外と牙が鋭くて、生肉ガツガツ食べてるというのが衝撃ですね

永島優美キャスター
ギャップにビックリしましたね。あとクオッカの微笑み!ほほの筋肉を鍛えると、あのほがらかな表情になるんですね

(「めざましテレビ」9月16日放送分より)