フジテレビのやり直し記者会見が、来週月曜日27日の午後4時に行われることが決まった。
2度目の会見で何が求められているのか。
24日は閣僚からも発言が相次いだ。
石破内閣閣僚からも言及相次ぐ
芸能界引退を表明した中居正広氏のトラブルなど、一連の報道をめぐり対応が続くフジテレビ。 24日、石破内閣の閣僚らから言及が相次いだ。

村上総務相は、「フジテレビおよびフジ・メディア・ホールディングスの嘉納代表取締役会長に対して、第三者委員会において早期に調査を進め、その結果をふまえ適切に判断・対応していただきたい旨を要請いたしました。コマーシャルの差し止めが相次いでいる事態は、放送に対する国民の信頼を損ないかねない事態であると認識しております。早急に実質関係が明らかにされ、視聴者やスポンサーの信頼が回復されることが必要だと考えております」と述べた。

さらに林官房長官も、「内閣官房の内閣広報室から、各府省において実施する、同社(フジテレビ)が関わる広報啓発活動の予定などを把握するため、照会を行ったものであります」と述べ、フジテレビが関係する広報啓発活動がないか、各府省に問い合わせたことを明かした。

2025年の秋にフジテレビの本社屋を舞台に開催される「東京台場トリエンナーレ」について質問された小池都知事は午後2時過ぎ、「今後、皆さんの理解を得られるようにフジテレビとして対応されるというのが一番重要ではないかと思います」と発言した。
27日午後4時から“オープン”形式の記者会見
フジテレビは、テレビカメラも入れたオープンな形式の記者会見を、来週27日月曜日の午後4時から開くことを決めた。

先週17日金曜日に行った記者会見は、一部メディアに限定し、カメラ撮影も禁止したことに批判の声が噴出し、23日夜のフジテレビ社員に向けた説明会では、来週月曜日の会見を不安視する声が多く上がった。
フジテレビ社員からは「会見はこれ以上失敗できない」、「もっと社員の言葉を聞いていただきたい」、「そういうことをふまえて臨んでいただかないと、会社がつぶれてしまうんじゃないか」などの声が上がった。

27日の会見には、フジテレビの嘉納修治会長と港浩一社長に加えて、遠藤龍之介副会長と、親会社のフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長も出席するという。

この会見では、何が求められているのだろうか。
街で聞いた。

20代「単純に真実を簡潔に言えばいいと思います」
30代「ウミじゃないですけど、出してもらって、結構今大変だと思うんですけど、また信頼されるテレビ局を作ってもらえたらなというのは思っています」
70代「はっきりとさらけ出していただいた方がいいと思う」
50代「経営者が代わる・代わらないもあるかもしれないですけど、中で自助努力で直していくというか、そういうのが必要なんじゃないかなと思うんですけど」
30代「上の役員の人たちの入れ替えは必要なのかなというのを思ったりします」
20代「時代に合わせて変わっていってほしいなとは思います」
70代「世界のああいう“物言う株主”がいるわけですから、それは本当にちょっと恥ずかしいというところもありますよね。何しろさらけ出して、ちゃんとウミを出してやっていただきたいなと思います」
専門家3人に聞く“やり直し会見”のポイントは?
また、「イット!」では3人の専門家を取材し、会見のポイントを聞いた。

リスク管理が専門の桜美林大学・西山守准教授は、
「まずはやはり、間違ったことは間違っていたということを表明して謝罪するというのが第一歩だと思います。これまで不手際があったのであれば、それをちゃんと認めて謝罪する。しゃべれること、しゃべれないことをしっかり切り分けて、しゃべれることは都合が悪いことも含めて、やっぱりその場で出した方がいいと思うんですよね。場当たり的に答えることは絶対に墓穴を掘ります」と話した。

芸能関係の法律問題にくわしいレイ法律事務所・河西邦剛弁護士は、「役員人事に踏み込めるかどうなのか、特に取締役の中でも、社員説明会の中から疑問が挙がっている取締役ですね、この進退についてどうしていくのか、これによって社員であったりとか、あとはスポンサー企業の信頼を取り戻せるかどうか、これがポイントになってくるかと思います」 と話した。
そして24日のスペシャルキャスター、元週刊文春の記者・中村竜太郎さんは、今回はカメラが入るので、画面から伝わる人間性、姿勢も重要だとしている。

青井実キャスター:
ーーこの画面から伝わる姿勢ということですけれども、これはどういうことになりますか?

スペシャルキャスター・中村竜太郎さん:
今回は前回と違って、テレビカメラが入りますよね。やっぱりその映像って、ごまかしがきかないんですよね。発言者の表情とか態度とか、もっと言うと人間性を見られると。真摯(しんし)に説明をしているのか、真実を話しているのか、あるいは保身に走っていないのか、それを世間が見ているわけで、27日の会見というのは、やっぱり正念場だと思いますね。
青井実キャスター:
ーーそういう意味では、2度目の会見ということになりますけれども、1度目の会見で言ったことが繰り返しになる場合も、姿勢というものが重要なわけですか?
スペシャルキャスター・中村竜太郎さん:
そうですね、やはりそれは「分からないことは分からない」、それについてまた質問があるならば、きちんと粘り強く答えていくという姿勢は大事なんじゃないかなと思いますね。
(「イット!」1月24日放送より)