2024年10月に東京・伊豆大島の海岸で人骨が見つかった事件で、“リゾートバイト”の37歳女性が事件に巻き込まれた可能性があるとみて捜査が続いていたが、交際相手の45歳男が死体損壊などの容疑で逮捕された。
伊豆大島で見つかった人骨は“リゾートバイト”の37歳女性
カメラに向かって手を振り、笑顔でロウソクを吹き消す女性は、2024年10月に東京・伊豆大島の海岸で骨の一部が見つかった、静岡・下田市の高瀬静香さん（37）。
警視庁は、現場の状況などから、高瀬さんが事件に巻き込まれた可能性があるとみて、捜査を進めてきた。
そして、骨の発見から3カ月がたった24日、高瀬さんの交際相手の男が逮捕され、事件は大きく動いた。
警察署からうつむきながら出てきて、警察車両に乗り込む男は、高瀬さんの遺体を損壊して遺棄した疑いで逮捕された畳店経営・柳瀬宗達容疑者（45）。
捜査員に挟まれながら車から降り、ヘリコプターに乗り込む柳瀬容疑者。
このまま東京・千代田区の警視庁本部に移送された。
柳瀬容疑者の自宅駐車場には複数の捜査車両が止まっていて、24日も捜索が行われた。
“リゾートバイト”先の飲食店で知り合い5年ほど前から交際関係に
柳瀬容疑者と高瀬さんの間に、いったい何があったのだろうか。
かつて伊豆大島の飲食店で、繁忙期などに短期間だけ働く、いわゆる“リゾートバイト”をしていた高瀬さん。
既婚者である柳瀬容疑者とバイト先の飲食店で知り合い、5年ほど前から交際関係にあったという。
柳瀬容疑者を知る女性は、柳瀬容疑者の結婚生活について、「（柳瀬容疑者が）本土から帰ってきたとき、向こうで結婚して、でも嫁さんは大島嫌だって帰ってこなかったのね。『別居生活だよ』なんて言ってたよ」と証言する。
一方、高瀬さんがリゾートバイトをしていた当時を知る人は、その仕事ぶりについて、「お客さまに接客しているときは、すごく明るくて盛り上げてくれるし、みんな（従業員）にとってはすごく助かる存在の方ですね」と話した。
容疑者宅のWi-Fiから都心に戻る船を予約して以降、消息途絶える
高瀬さんは2024年9月、友人と沖縄旅行に行く予定だったが、姿を見せなかった。
その旅行の前日、柳瀬容疑者の自宅で、自身の携帯電話からWi-Fiに接続し、都心に戻る船を予約したのを最後に消息が途絶えていた。
警視庁は、高瀬さんが死亡した経緯についても、柳瀬容疑者が知っているとみて調べを進める方針。
（「イット!」1月24日放送より）
