年明けから鳥インフルエンザが異例のペースで急増し、卵の価格高騰が止まらない。
「卵かけご飯」の食べ放題サービスを実施している都内の飲食店では、一昨年の「エッグショック」が再び訪れるのではないかと危惧していた。

「エッグショック」再来に不安募る

新鮮な卵を3個使用し、熱した鶏肉に流し込んで出来上がったとろとろの親子丼。

東京・文京区の卵料理専門店「喜三郎農場」
東京・文京区の卵料理専門店「喜三郎農場」
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東京・文京区の卵料理専門店「喜三郎農場」では、富山県や山形県などから取り寄せた厳選した卵を使用している。

店一番の売りは、7種類の卵から選んでおかわり自由の卵かけご飯食べ放題。

殻が青みがかっている青森県産の卵を選んだお客さんは「黄身の味が濃い。あと白身もくさくない。とってもおいしいです」と話した。

しかし、店側には心配事が。それが…。

喜三郎農場オーナー・高木大地さん:
まだ現状値上げというのはないが、前回卵ショックと言われた時に、その後どんどん値上げは来たので、また同じようになってしまったらどうしようかなと。

2023年、各地で鳥インフルエンザが猛威を振るい起きた卵の高騰「エッグショック」。
その再来を心配していたのだ。

22日も岩手・盛岡市の養鶏所2カ所で感染を確認。

卵価格は高騰…

卵の取引価格にも影響が出ていて、1月6日のMサイズの平均卸売価格は1kg当たり225円だったのに対し、22日は260円まで上昇。

神奈川・横浜市内にあるスーパーに向かうと、22日は週に一度の特売日。
1パック税込み183円で販売していた。

しかし21日までは、239円で売られていたという。

買い物客は「卵高いです。また上がるんですよね、値段が」と話した。

「また値上がりせざるを得ない状況」

店によると、年始めの卵の価格は税抜きで209円。
右肩上がりで上がっているという。さらに…。

食品バイヤー・久保田浩二さん:
明日新たに同じ卵を入荷する予定なのですが、もう値上がりをするという話を卵屋さんから事前に受けている。また値上がりせざるを得ない状況になるのかなと。

今後の価格の見通しについて、農林水産省は「いつまで高いかは今後の鳥インフルエンザの発生状況による」とし、緊急会議で養鶏場の消毒を呼びかけるなど、警戒しているということだ。
(「イット!」1月22日放送より)