石破首相は1日、能登半島地震1年の追悼式に出席し、犠牲者に哀悼の意を捧げ、復旧・復興への決意を示した上で、「世界有数の災害大国である我が国を世界一の防災大国にするべく力を尽くすことを誓う」と述べた。

石川県輪島市を訪れた石破首相は、去年1月に起きた能登半島地震の犠牲者と被災地を襲った9月の豪雨災害の犠牲者を追悼する式典に出席。

この中で石破首相は、「犠牲となった方々の無念さと、最愛の方を失った遺族の深い悲しみに思いを致すと、誠に痛根の極み」などとした上で、「改めて衷心より哀悼の意を捧げるとともに、被災した全ての方々に心からお見舞いを申し上げる」と述べた。

また、「復旧・復興は一歩一歩、前に進んできた」としつつ、「被災者の恒久的な住まいの確保、災害廃棄物処理の加速、インフラの本格的復旧、地域産業の再生など、引き続き取り組むべき課題は、まだ数多く残されている」との認識を示した。

そして、「復旧・復興を可能な限り早く成し遂げることこそが、犠牲となった方々の御霊に報いる道だ」として、「活気ある街並みと人々の笑顔を取り戻すため、被災者一人一人の気持ちを受け止め、生活と生業の再建、被災地の創造的復興に、政府一丸となって取り組む」と強調した。

さらに、「度重なる災害から得られた多くの貴重な教訓」を法改正などに反映させる考えを示した上で、「人命・人権最優先の防災立国を構築し、世界有数の災害大国である我が国を、世界一の防災大国にするべく力を尽くす」と決意を述べた。

石破首相は、地震発生時刻の午後4時10分に他の出席者とともに黙とうを捧げ、その後、献花を行った。

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