韓国の尹錫悦大統領は12日午前、緊急で談話を発表し「非常戒厳」について、あくまで「統治行為」だったと正当性を主張した。一方、与党の代表は弾劾訴追案に賛成する考えを初めて示した。

12日午前、談話を発表した尹錫悦大統領
12日午前、談話を発表した尹錫悦大統領
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5日ぶりに公の場に現れた尹大統領は、「私を弾劾しようが、捜査しようが堂々と立ち向かう」と強調。野党が重要な予算を削ったことなどを批判した上で、「大韓民国の民主主義と憲政秩序を守ろうとした」「(非常戒厳の宣言は)大統領の憲法上の決断であり、統治行為がどうして内乱になり得るのか」と非常戒厳の正当性を訴えた。

また、国会に武装兵士を投入した理由を「巨大野党の亡国的行動を象徴的に知らせるため」だったと釈明した。

一方、与党「国民の力」の韓東勲代表は、尹大統領の談話を受け「尹氏が大統領職を遂行できないことがより一層明確になった」として、党として弾劾に賛成する方針を初めて示した。

野党は12日に弾劾訴追案を提出する方針で、14日の採決で弾劾が成立する可能性が徐々に高まっている。

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