中国で10月、ライドシェアの車内で乗客が運転手に殴りかかる様子がカメラに捉えられた。運転手が走行中に近づいてきた乗客に離れるよう求めたところ、泥酔した男性客がビンタや髪をつかむといった暴力を加え続けた。その後、運転手が通報し男性客は拘束されたという。
逆上し車内で暴走する男性客
中国・浙江省で10月25日、自家用車に客を乗せて送迎するライドシェアの車内で撮影されたのは、乗客が運転手の頭をバチン!と何度も殴りつける異様な光景だ。
この記事の画像(11枚)当初、撮影されていたライドシェアの車内映像では、ドライバーが助手席と後部座席に客を乗せて何事もなく目的地へと向かっていた。
しかし、客が走行中に運転席側に近づいてきたため、 「私は運転中なので、くっつかれると事故になります」と距離を取るように求めた。
すると男性客が、「降りるぞ!歩いて帰る、いいか?」と怒気を含んだ声で話し始める。そして何やら乗客との言い合いに発展していた様子だ。
次の瞬間、男性客が「お前…」呟くと、運転手の髪の毛をわしづかみにし、車内に緊張が走った。
乗り合わせた女性客は咄嗟に「やめましょう!運転手さんごめんなさい。彼は酔っ払っているんです」と男性を𠮟責しながら運転手に謝罪した。
脅迫にビンタまで…暴れる男性客
しかし、身の危険を感じた運転手は、「警察に通報します」と話し始める。
すると男性客は逆上し「通報してみろ!通報しろこの野郎!」と挑発すると、今度はドライバーの頭を叩いた。
さらに今度は車から降り、「ぶっ殺すぞ!かかってこい!タイマンだ!」と脅迫めいた暴言を叫びながら、“殴り合おう”と決闘を持ちかけてきた。
その後、手に負えないと判断した運転手は警察に通報をした。
しかし男性客はまたしても「殴ってやるぞ!携帯をよこせ!お前に金をやるから!」と脅し、通報を止めようとした。
男性客は運転手の首をつかんで何度もビンタを食らわせ、スマートフォンを取り上げて暴行を加え続けた。
地元警察によると、その後、男性客は警察に拘束され、運転手は軽いけがをしたという。
(「イット!」 11月7日放送より)