中国・四川省で10月、真っ赤な炎と大量の煙がカメラにとらえられた。
消防車が駆けつけたものの、駐車された車が進行を妨げていた。
そこで住民たちは決死の力業で車をひっくり返し、消防車の通り道をつくった。
無事、火は消し止められ、けが人はいなかったという。
闇夜に燃え上がる真っ赤な炎
中国・四川省の団地で10月14日午後8時ごろ、火の手が上がった。
この記事の画像(11枚)現場では、真っ赤な炎と大量の煙が立ちのぼり、住民たちが立ち尽くしていた。
中には、消火器を手に右往左往する人も見られる。
サイレンの音が近づく中、住民たちの目にとまったのは、堂々と道路に止まった迷惑すぎる車だ。
通行を妨げていると気がついた住民が、「あの車、邪魔だ!」と叫ぶ。
止まっているのは団地の目の前で、車には人の姿はなく、駆けつけた消防車が現場に近づくことができなくなっていた。
決死の力業…車を動かす住民たち
“このままではすべて焼き尽くされてしまう”と思った住民たちは、実力行使に出た。
住民たちは一斉に駆け寄ると、「動かすぞ!せーの!せーの!」と声を合わせ、消防車が通れるように人力で車をどかそうとした。
「頑張れ!頑張れ!よっしゃー」と、大声を出す住民たち。
“火事場のばか力”か、住民たちはわずか数秒で車を横転させ、消防車は団地の中へと進んでいった。
現地メディアによると、団地の敷地内にある倉庫が焼けたが、その後、火は消し止められたという。
火事によるけが人もいなかった。
また、住民によってひっくり返された迷惑な車は、その後持ち主が現れ、サイドミラーが壊れたまま黙って乗っていったという。
(「イット!」 11月6日放送より)
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