アメリカ大統領選。 橋下徹氏が、アメリカ大統領選と日本の外交戦略について解説した。
■【写真で見る】トランプ大統領とのトップ外交は『理想ではなく損得』橋下徹氏

Q:世界、そして日本にも大きな影響がありますよね?
橋下徹氏:政治的に考えれば、ハリスさんになれば、あまり今の世界状況って変わらない。トランプさんになったら変わるのは変わるんですけど、 日本にとっていいようにまあ我々にとっていいように変わってもらわなきゃいけないんですけど、悪くなる可能性もある。
Q:どっちが大統領になったら、日本にとって得が多いんですか?
橋下徹氏:ハリスさんになったら今の現状と変わらない。トランプさんだったら変わる可能性があるので。 よくなる可能性に引っ張り込めるチャンスもあるけど、果たしてそれが日本の政治家にできるか。
■トランプ氏は『人間対人間』の関係を重視

Q:外交はリーダー同士の関係も大事なのでしょうか?
橋下徹氏:それはトランプさんだからなんです。普通は組織対組織で動きますから。これは、オバマ政権の時には日本政府はものすごい苦労したんです。 首脳会談の日程を取るのも、ものすごい事務的にやって。最初は首脳会談の時にお昼ご飯も(一緒に)取ってくれないみたい。
橋下徹氏:トランプさんは人間対人間の関係を重視するんで、その場ですぐ約束を取り付けて、そういう話はやりやすいんだけど、お金の負担を求めてきたりとかね。 そこが厳しいから。政治家としての能力で乗り切っていかなきゃいけない。 精神的な関係を築くのは本当に人間力があればトランプさんとは築きやすいところあるけど。 だから石破さんの人間力・政治力次第ということになる。
■『理想ではなく損得で』と提言

石破首相に求められるトップ外交について、橋下氏は『理想ではなく損得で』と提言した。
橋下徹氏:トランプさんはビジネスマンで、得になるとOKなんです。安倍元首相がゴルフをされてる時も、トランプさんがいろんなこと言われても、アメリカのために得になってるよね、と。 貿易では日本はアメリカの方にこれだけ投資しているとか、安全保障でお金を求められた時も、在日の米軍基地はアメリカの戦略のために利益になってますよねって。 とにかく利益を説明する。
橋下徹氏:まず、第一発目でノーと言わない。否定はしない。 日本は(アメリカに)得させてるでしょ、利益になってるでしょ、ということをひたすら言っていくことを石破さんはできるか。
■理想主義的な石破氏「トランプさんには毛嫌いされちゃうかな」

橋下氏によると、石破首相の口癖は『~しなければならない』『~ねばならない』だという。
橋下徹氏:石破さんは理想を説くんで。国内ではそれなりに人気があったんだけれども、トランプさんには通用しないのかなと思いますね。 石破さんの理想主義的なところ、僕は好きなんだけど、トランプさんには毛嫌いされちゃうかな。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2024年11月6日放送)