一躍、“時の人”となっている国民民主党の玉木雄一郎代表(55)。
立憲民主党の野田佳彦代表(67)と5日、国会内で会談し、今後の両党の連携などについて協議した。

「あなたの意見を聞きたいんです!」記者と激しいやりとりも

5日の始まりは、午前9時半からの定例会見から。

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国民・玉木代表:
今日の午後2時から、立憲民主党の野田代表と、党首会談を行います。

午後に、注目のトップ会談を控えていたため、朝の会見では、“103万円の壁の見直し”を巡り、記者と激しいやりとりが交わされた。

記者:
「103万円を超えると働き損は誤解」という記事が11月3日に出ている。誤解をもとに党勢拡大した疑いがある。この記事の反応を聞きたい。

すると記者に、こう逆質問した。

国民・玉木代表:
どう思われます?

記者:
記事に書いてある…。

国民・玉木代表:
あなたの意見を聞きたいんです。あなたの意見を聞きたいんです!

さらに、11日の月曜日に国会で行われる総理大臣の指名選挙で、野党第1党の立憲の野田代表に投票するのか問われるとこう話した。

国民・玉木代表:
我々が入れたら、野田さんが通る状況がある前提で話されているが、そもそも入れても入れなくても結果は変わらないので。

記者:
だからといって無意味な投票をしていいのか。違うのではないか?

国民・玉木代表:
それはあなたの感想ですよね。結果に対して変化を及ぼせないことも、無意味になってしまう。

玉木代表は改めて、総理指名選挙では“玉木雄一郎と書く”と話した。

発言の一つ一つに注目が集まる玉木代表。会見後には、記者と相次ぎ名刺交換をする様子も見られた。

首相指名の検討お願いには「はぁ」

そして午後2時。注目のトップ会談が始まった。

国民民主党の玉木代表と、立憲民主党の野田代表が党首会談を行った。
険しい表情の二人。緊張感が伝わってくる。報道陣の前では一言も交わすことなく…。
カメラが退出する直前、玉木代表が小さく息をつく様子もあった。

注目の会談は約30分。何が話し合われたのか。
会談後、取材に応じた玉木代表はこう振り返った。

国民・玉木代表:
3点、認識の一致をみました。

“政治とカネ”を巡る問題に決着をつけることなどで、両党の認識を一致させたと強調。
さらに、「103万円の壁」の見直しについても、立憲が協力する考えを伝えた。

意気揚々と話す中、答えを濁す場面もあった。

ーー首相指名の対応については?
国民・玉木代表:

あの~、具体的な話はありませんでした。
ーー各党にどう呼びかけているという話も出ていない?
具体的な話は、今日はありませんでした。

一方、立憲の野田代表はこう振り返った。

立憲・野田代表:
首相指名についての国民民主の立場はよく理解しているつもりであるが、引き続きご検討をお願いしますと。
ーー首相指名の検討をお願いしたのは今回が始めて?
「ご検討を」と、最後に申し添えた。
ーーその反応は?
「はぁ」という感じだと思いますね。

玉木代表は、「はぁ」という感じだったという。

一方の自民党も5日、石破茂総理(67)と玉木代表が11日に党首会談を行うと発表した。総理指名選挙で、サプライズはあるのだろうか。
(「イット!」11月5日放送より)