衆議院は9日午後に解散され、事実上の選挙戦に突入する。これに先立ち、自民党はいわゆる裏金問題めぐる公認問題で新たに6人の非公認を決定し、合わせて12人が非公認となる。

「一度処分したのに…」新たに6人が非公認に

自民党本部で開かれた会議では、非公認が決まる際、石破首相の前で旧安倍派の議員が強い口調で不服を訴える場面もあった。

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石破首相は9日朝、森山幹事長、小泉選挙対策委員長らとともに選挙対策本部の会議に出席し、その中で、出席した旧安倍派の議員が「一度処分したのにおかしいじゃないか」と反論した。

旧安倍派 大塚拓衆議院議員:自民党の在り方として、いかがなものかという意見は申し上げました。

一方執行部は、「当選の可能性がない人や地元の理解が得られていない人は非公認」などとして、萩生田氏ら6人に旧安倍派の現職議員ら6人を加えた12人の非公認を発表した。

本人には電話で連絡が行き、新たに非公認となった議員の1人は「厳しい。こんなのあんまりだ」と話していた。

また、裏金問題と関係ない議員は「2ケタの非公認は妥当だ。このくらいやらないと選挙に勝てない」として、すでに選挙モードに突入している。

「裏金事件の幕引きではいけない」野党追及する構え

一方で国会では午後、党首討論の後に本会議で衆議院が解散される。政治とカネの問題をめぐり、野党は追及する構えだ。

立憲民主党の幹部は、石破内閣に対する不信任決議案を提出する方向で調整していることを明らかにしたうえで、「裏金事件の幕引きではいけない。抗議の意志を示す」と話している。

立憲民主党・小川淳也幹事長は「裏金をふたをして逃げ切り、幕引きを図る、とても許されることではありません」と語る。

さらに、小川幹事長は裏金議員12人の非公認について「30名以上公認することの方が大問題だ」と指摘した。

石破首相は9日午後、野田代表らとの党首討論の後、衆議院を解散する方針で、立憲など野党4党は額賀衆議院議長に対し、国会での議論を続けるべきだとして会期の延長を申し入れた。

野党側は拒否された場合には、内閣不信任決議案を提出する方向で調整を進めていて、このあと党首会談で協議する予定だ。与野党の攻防が最終局面を迎えている。
(「Live News days」10月9日放送より)

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