名古屋市の河村たかし市長が10日1日午後に会見し、10月27日投開票の見通しの衆議院選挙に立候補すると正式に表明しました。河村市長は会見で実績をアピールしましたが、市長としての15年あまりを振り返ります。

河村市長は2009年、市民税減税などの公約を掲げて初当選します。しかしその後、減税の恒久化や議員報酬半減などを巡って市議会と激しく対立します。

2011年には、自民党の国会議員だった大村さんを知事選に担ぎ出して、自分も市長を辞職します。さらに市議会解散の是非を問う住民投票と合わせて「トリプル投票」に持ち込みました。

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その後市議会では、減税日本の市議を大量当選させ、当時は地域政党の走りとして注目されました。

しかし、“村村コンビ”と呼ばれたかつての盟友・大村知事との間にすきま風が吹くようになります。2020年の「あいちトリエンナーレ」をめぐる知事のリコール運動に河村市長が協力し、亀裂は決定的となりました。

ほかにも、2021年には表敬訪問で金メダルを噛んで批判を浴びました。

道半ばの公約もあります。名古屋城天守閣の木造復元は2022年までの完了を目指しましたが、石垣の保存やバリアフリー対応などの課題をクリアできず、計画は大幅に遅れています。

最近で公約達成と言えるのは、2017年の市長選で掲げた、東山動物園でのコモドドラゴンの展示です。

この4期15年の歩みも衆院選と市長選の争点となりそうです。

(東海テレビ)

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