北海道では朝晩の冷え込みが強まり、冬の支度がそろそろ気になる時期になってきた。2024年の「除雪」最新事情を紹介する。
除雪機の需要拡大

近づく冬…毎年悩ましいのが自宅や職場の除雪作業だ。
北海道北広島市のホームセンターでは、夏が始まる6月中旬から除雪機のコーナーが設置されている。

「除雪機が売れ始めたのは2~3年前から。急激に(販売)台数が伸びた。年々、雪が重くなっているのも要因かと思う」(ジョイフルエーケー大曲店 荒谷琢さん)

2022年2月には、24時間で60センチの雪が降り観測史上一番のドカ雪となるなど、毎年のように大雪に悩まされている札幌市。
年々、除雪機の需要が高まっており、この店では40万円台の商品が売れ筋となっている。
人気の機種は…

このほか人気なのは…
「『クロスオーガ』という歯の部分が正逆転で動くタイプの機種が人気人気機種で一番先に売れた」(ジョイフルエーケー大曲店 荒谷さん)

小型ながら硬い雪にも対応できる「クロスオーガ」を搭載した機種。
重い湿り雪や屋根から落ちた硬い雪も軽快に除雪できる。
また、別の機種も人気だ。

「ハイブリッド除雪機は高齢者や女性にも使いやすい」(ジョイフルエーケー大曲店 荒谷さん)

これまでの除雪機は方向を変えるときは人力だったが、ハイブリッド除雪機ではスイッチ一つで方向を変えることができる。
「残り台数もわずかなので、早めに選んでいただければ」(ジョイフルエーケー大曲店 荒谷さん)
除雪機のレンタルも人気上昇

一方で、除雪機のレンタルも人気が高まっている。
札幌市西区の会社の倉庫を見せてもらうと…

「現在、こちらにある台数は135台」(ドットコムホールディングス 山本将太さん)
レンタル除雪機だ。
12月1日から3月末までの1シーズン、機種によって価格は88,000円から204,000円。人気の理由の一つには、メンテナンス料の無料化がある。

「シーズンが始まる前に動作確認やメンテナンスをしてから届ける。基本的にレンタルは保管もメンテナンスも無料」(ドットコムホールディングス 山本さん)

レンタル中に故障が発生しても修理は無料で対応。4年前から依頼が増え始め、2024年も予約がすでに9割に達しており、会社は早めの申し込みを呼びかけている。