高校生が警察官の仕事を体験するイベントが警察学校で開かれ、手錠での逮捕やレスキュー車を使った救護などを体験した。高知県警は、若者が「警察官になった自分を想像できる」イベントを積極的に行い、警察官採用試験の受験者数増加を目指す。
「1日警察官」手錠やレスキュー体験
南国署が高校生に警察官の仕事を知ってもらおうと、2024年に初めて開催した「管バスツアー」。7月25日は県内から18人の高校生が参加した。

「これより皆さまを、警察官になった将来の自分自身に出会える旅にご案内いたします」という警察官のアナウンスのもと、中・四国管区の機動隊が使う通称“管バス”に乗って警察学校へ向かう。
そして警察学校に到着した高校生たちは、警察官になった自分を想像できるよう、学生服から警察官の制服姿に変身!

「あなたを1日警察官に委嘱します」と、南国警察署長から「1日警察官委嘱状」が手渡された。

ツアーでは、さっそくレプリカの手錠をかける逮捕体験が行われ、高校生も「すごい」と興奮気味だった。
続いて連絡手段の1つである無線機の使い方を学ぶ。廊下と教室に分かれて、トランシーバーで情報交換をした。

また、2024年1月の能登半島地震の応援にも出動したレスキュー車も見学。
車に搭載したクレーンを使い、滑車の原理で救護者を乗せた担架を引き上げる。高校生たちは、重量の5分の1の力で引き上げられることを学んだ。
夢は警察官「やっぱりかっこいい」
警察官になりきって様々な体験をした高校生たち。
「人を助けるために、日頃からこうやって頑張って大変な訓練をして、威厳のあるお仕事だなって思います」と語る生徒もいた。

「将来の夢は警察官」という高知農業高校2年の生徒は、「かっこいいですね、制服着たらやっぱり」と笑顔だ。

岡豊高校3年の生徒は「警察官に一歩近づけたかなみたいな感じがすごいしますね」と言い、「警察官に絶対なろうと思います」と意気込んだ。
高知県警は2023年度の採用試験の受験者数が過去10年で最も少なかったことから、若者が参加できるイベントを積極的に行うことにしている。
(高知さんさんテレビ)