部屋の中に出店?3歳息子と「おうち縁日」

今年は新型コロナウイルスの影響により、再び広がっている外出自粛ムードから旅行の予定も立てにくい、異例の夏となっているのでないだろうか。

大型の音楽フェスや花火大会なども多くが中止・延期となり、特に子どものいる家庭では何とか夏休み気分だけでも…と頭を悩ませていることだろう。
そんな中、Twitterに投稿された「おうち縁日」のアイデアが話題となっている。

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「妻のアイディアで、おうち縁日をやりました」

投稿をしたのは、子どもの誕生をきっかけに作ったという育児アカウントで、エビデンスのある育児情報の収集や発信をしているという、着太郎(@192study)さん。

その着太郎さんの奥さんのアイデアで開催したというのが「おうち縁日」だ。

机の上には、ラムネや焼きそば、フランクフルトなど、出店でおなじみのメニューがずらりと並び、それぞれに手書きの値札がつけられている。よく見ると、3歳になる息子さんがかき氷器の向こうでお店番をしているのもかわいらしい。

この投稿にTwitter上では「お家でも華やか!」「品数も多くて本格的」とのコメントが続々寄せられ、さらに「この写真を見て、子どもが『いいなあ、やりたいなあ』と言っている…真似させてください!」と、さっそくの広がりを見せているが…

「STAY HOME」をしながら夏を感じられそうな「おうち縁日」。なぜこのような形を思い付いたのだろうか? そしてどう楽しんだのか? 着太郎さんに聞いてみた。

夏祭り中止で「日本の風物詩を体験させたい」

――なぜ「縁日」をやることに?

妻が買い物中に夏祭り中止の張り紙を見かけたため、代わりに自宅で縁日をやることを思いついたようです。


――このアイデアを聞いたとき、どう思った?

息子が1歳の一昨年、2歳の昨年とも近所の盆踊りに連れて行ってはいましたが、当時はまだお菓子やジャンクフードなどは食べさせておらず、また金魚すくいなどの遊びもまだ難しかったので祭りを十分体験させてあげられていなかったことと、ようやく物心がつき始めたタイミングで日本の風物詩を体験できないのは非常に残念なことだと思っていたので、妻のアイディアを聞いた時は大変良いアイディアだと思いました。


――お店番は誰が?

3歳の息子がお店番をしました。ツイートの写真を撮る際はずっと空のかき氷器を回していたのでなかなか焦点が合わず撮影に苦労しました。

父親の自分はフライドポテトと 先日話題になった唐揚げをずっとキッチンで揚げていたのですが、できあがったものを取りに来て並べてくれたり、枝豆の差し入れをしてくれたりしました。

かき氷器がお気に入り?
かき氷器がお気に入り?

――「おうち縁日」でお気に入りのメニューはどれ?

息子…枝豆とかき氷(2カップ分の枝豆を延々と食べていました)
妻…フランクフルトとラムネ(普段食べる機会がないので気に入ったようです)
自分…フライドポテトと唐揚げ(揚げたての揚げ物はやはり美味しいですね)


夏祭りが中止になってしまったことがアイデアのもとになったという「おうち縁日」。お店番は息子さんが務め、お父さんである着太郎さんは揚げ物を担当していたそう。

ちなみに現在SNSを中心に「これって“手抜き料理”?」と議論が起き、着太郎さんも「先日話題になった…」と話していた唐揚げだが、今回は「油の温度が高すぎたようで、唐揚げはやや失敗気味だった」そうだ。

お父さん作のポテトはカップに入ってお祭り感アップ
お父さん作のポテトはカップに入ってお祭り感アップ

他にも「冷やしトマト」や「枝豆」など、“大人向け”なメニューも並んだ「おうち縁日」だが、枝豆は3歳の息子さんもお気に入りだったそうで、お祭り独特の雰囲気を家族全員で楽しんだようだ。

規模を縮小して行われる「京都五山送り火」をはじめ、“夏の風物詩”を楽しむ機会の少ない今年だが、息子さんにとって家族と楽しんだ「おうち縁日」はきっと良い体験になったはずだ。

次回はさらにクオリティーを高めて…

――「おうち縁日」をやってみて…

大人も子どもも楽しめたので、やって大変良かったと思います。写真には写っていませんが妻と息子で手作りの飾り付けなども作っており、子どもと一緒に飾り付けや値札を手作りで作り上げる過程も含めて意義深かったのではないかと思います。


――他にはどんなことをした?

おうち縁日の一環で、妻自作のひもくじ、金魚すくい、水ヨーヨー風船釣り、ペットボトルボウリングなどをしました。また、ベランダで小さいプールを用意した所、息子は温泉のように浸かっているだけでしたが、本人なりに楽しめたようです。


――「おうち縁日」の他、夏休みの予定は?

コロナ禍で外出が難しいですが、お盆ということで家族以外との接触を極力避ける形で車で近隣の墓参りにだけ行こうかと考えています。


――大きな反響がありましたが…

普段と変わらぬ何気ないツイートでしたが、はじめて5000いいねを越えて驚きました。コロナ禍で多くのイベントや催し物が中止になる中で、日本の風物詩の手軽な再現が共感につながったのかなと思いました。

1度だけではもったいないので、屋台の見た目を再現したりしてまたやってみようと妻と相談しています。次回は唐揚げなどは冷凍食品にして自分もおうち縁日を堪能したいと思います(笑)。


まだまだ先が見えない、新型コロナの脅威。しかし、そんな状況だからこそ、今年の夏にしかできない「おうち時間」をたっぷり楽しむ過ごし方を家族で探してみてはいかがだろうか。
 

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プライムオンライン編集部
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