長野市の長野駅善光寺口近くの大規模再開発計画について、地権者らでつくる組合は13日、「若者」との意見交換会を開いた。予定している「商業施設」には「衣料品店」や「フードコート」を入れてほしいなどの声があり、組合は計画の参考にするということだ。

長野駅前で進む大規模再開発計画

意見交換会に参加した高校生1年生:
「『GU』とか『ZARA』とかが駅前にできたらうれしい」

意見交換会に参加した社会人(20代):
「『マクドナルド』とか『ミスタードーナツ』とかがあるといいかな」

長野駅前に欲しい施設は?若者の率直な意見だ。

大規模再開発計画のある末広町交差点周辺
大規模再開発計画のある末広町交差点周辺
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長野市のJR長野駅善寺口近くで計画されている大規模な再開発。

範囲は末広町交差点周辺のおよそ0.6ヘクタールで、地権者などでつくる準備組合は低層部は「商業施設」、高層部は「マンション」を想定している。

末広町交差点周辺の約0.6ヘクタール
末広町交差点周辺の約0.6ヘクタール

こちらは「準備組合」が現段階の検討状況に基づいて作成した整備のイメージ。低層部には商業施設の他、吹き抜けの空間「ピロティ」も設け、住民の交流の場にすることも検討している。

総事業費は概算でおよそ186億円。多額の公金を使う事業で、準備組合は「商業施設の中身」や「ピロティの活用方法」などについて市民の意見を参考にしようとしている。

13日は市内在住か市内に通勤・通学している10代・20代の若者14人と意見交換会を開いた。意見交換会は非公開だったが、商業施設には「衣料品店」や「フードコート」を希望する声が上がった。

飲食店、衣料品店…若者から寄せられた意見は?

また、「ピロティ」では「ストリートピアノを置く」「長野をPRするイベントを開く」などの意見が出たという。

意見交換会に参加した社会人(20代):
「食べること大好きなので全部、食べ物屋さんになっても構わないくらい。いろんな飲食店が入ってくれるとうれしいな」

意見交換会に参加した高校1年生:
「衣料品店が足りないとか、遊ぶ場所が足りないって(友達と)よく言ってるので、そういう場所が増えたらいいな」

意見交換会に参加した大学3年生:
「長野市が盛り上がって県外からも(人が)来て、流出も抑えて、長野市が生き生きしたら私はうれしい」

準備組合は、出た意見を参考に計画づくりを進めたいとしている。

整備イメージ(提供:長野駅前B-1地区市街地再開発準備組合)※現段階の検討に基づいたもので変更となる可能性あり
整備イメージ(提供:長野駅前B-1地区市街地再開発準備組合)※現段階の検討に基づいたもので変更となる可能性あり

2029年度完了の目標 市民アンケートも実施中

また、7月8日からは市民アンケートも始めている。充実してほしい商業施設やピロティの活用策などを尋ねていて、7月末まで市のホームページなどからアクセスできる。

長野駅前の大規模開発事業。2029年度の完了を目指している。

市民アンケート(長野市ホームページより)
市民アンケート(長野市ホームページより)

(長野放送)

長野放送
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