熱中症で都内143人搬送

8月10日、今年最多となる全国177地点で35℃以上の猛暑日を記録した。

岐阜県多治見市では38.6℃と今年の全国最高気温を更新。また、東京都心でも35.2℃の猛暑日となり、都内で熱中症により救急搬送された人は今年最多143人に上った。

川崎市の多摩川河川敷では…

めざまし取材班:
今、救急車で搬送されていきます

熱中症とみられる症状で、運ばれていく人。

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現場にいた人:
(野球の)主審をされている最中に気分が悪くなられて、休憩していたんですけど、(足が)つりだしたので救急車を呼びました。

関東全域に熱中症警戒アラートも出る中、コロナ禍の夏を皆さんどう過ごしているのだろうか?

ビーチでは浮き輪・パラソルを共有しない

神奈川県では感染拡大防止のため、今年は全ての海水浴場が開設中止となり、人出が減っていた湘南エリア。

しかし、厳しい暑さとなった3連休最終日の10日、一転して海のレジャーを楽しむ人たちの姿があった。

神奈川県民:
あまり人がいないところで泳ぐようにして、(子供に)マスクをさせないように…

環境省や厚生労働省は、熱中症を防ぐため、屋外で2m以上離れている時はマスクを外すことを推奨しているが、中には…

めざまし取材班:
結構たくさんの人で来ていて、マスクをしないで話をしている人がいますね

しかし、海水浴場の開設が中止となったことで、熱中症対策と新型コロナウイル対策の両立の難しさは、こんなところにも…

江の島海水浴場営業組合 片瀬東浜海岸・臼田征弘組合長:
海の家がないので、そこら辺で倒れられてもわからないんです。「水分はとってくださいね」と、それを言うことしかできない。

熱中症予防の一助にと、海辺に飲み物の自動販売機を急きょ設置したという。

一方、今年もオープンしている静岡県下田市の白浜大浜海水浴場では、多くのパラソルやテントで埋め尽くされ、ビーチがいわゆる“密”状態になっていた。

このように混雑したビーチでの新型コロナ対策を専門家に聞くと…

東京曳舟病院・三浦邦久副院長:
ビーチボール浮き輪など、極力共有しない方がいいと思います。今年はビーチパラソルを使う場合も、パラソル1つに対して1人という形で使っていただければいいのではないかと思います

ほかにも行く先々で手を洗う際、手のひらを水道水などでしばらく冷やすと体温が下がり、熱中症対策とコロナ対策を同時にできるという。

車内では「外気導入」を活用 乗る前にも換気対策を

また、コロナ禍の猛暑の中、車で移動する際に気をつけたいのが…

モータージャーナリスト・岡島裕二氏:
基本的には外気導入のまま走っていただいた方が、車内の換気が常に行える。長いトンネル渋滞の中で排ガスのにおいが気になる時は、気分が悪くなってしまうこともあるので内気循環を…

暑い中、窓を開けなくても車内の換気ができる「外気導入」の活用が、一石二鳥の対策になるというのだ。

では、「外気導入」にすると、どれくらい換気が促されるのか?

停車した状態で車内に安全なスモークを充満させ、まずは換気をしない「内気循環」に設定。エアコンのスイッチ入れるもあまり変化はみられない。

一方、「外気導入」に切り替えてエアコンを入れると…

めざまし取材班:
切り替えてから30秒経過しました。白い煙が車の外に出ています。中の空気が入れ替わっているようです

1分後の状態を比較すると「外気導入」では車内がかなり見えるのに対し、「内気循環」は車内が曇ったままなことがわかる。

さらに2分後には、その差は歴然。「外気導入」ではほぼ車内がクリアに見える一方、「内気循環」は光がスモークに遮られ、車内が暗い状態に。

さらに、車の専門家が推奨するのが…

モータージャーナリスト・岡島裕二氏:
車に乗り込む前に、助手席側の窓を開けて運転席側のドアを数回素早く開閉すると、車内の換気をすることができます。

こうすることで、車内の温度を下げると同時に、溜まっていた空気も一気に追い出せるという。

猛暑いつまで…40℃に迫る地点も

コロナ禍のお盆休みを襲う、猛烈な暑さ。一体いつまで続くのだろうか?

樋口康弘 気象予報士:
暑さのピークに関しては、一旦は11日。北海道や東北、北陸など全国の広範囲で高温注意情報が発表されました。さまざまな条件が重なれば、40℃近くまで上がる可能性があります。

炎天下での外出はできるだけ控えるよう、十分に注意してほしい。

(「めざましテレビ」8月11日放送分より)