自然の中を颯爽と走る電車…。

電車の撮影を楽しむ鉄道ファン“撮り鉄”がカメラを向けています。

岡山県・高梁市は、“撮り鉄を歓迎する街”として今、話題の街です。

“撮り鉄”:
本当にこうやって迎えてもらえることは嬉しいです。

近年、撮り鉄による迷惑行為が相次ぐ中、あえて“撮り鉄の歓迎”を始めた青野学而さん(70)。

この街で生まれ育った青野さんは、撮り鉄の迷惑行為を減らそうと、2年前に撮り鉄を歓迎する団体を結成し、空き地の所有者を1軒1軒まわって、約100台分の駐車場を確保。
さらに、弁当の販売やストラップも作成し、撮り鉄を歓迎する街作りに奮闘しました。

青野 学而さん:
排除するんじゃなくてウェルカムな気持ちで接すれば、向こうの気持ちも和らいで、うまく相互に協力しあっていけるんじゃないかって。
地域全体で撮り鉄をおもてなしすることで自主的にマナーを守ってくれるようになったといいます。

青野 学而さん:
おもてなししてくれる街に迷惑をかけちゃいけないというところで、「川面に行ったらみんな迷惑かけるなよ」って言ってくれたりして涙出るようなシーンが結構ありました。2年間かけて(おもてなしの心が)浸透していったんじゃないかと思う。
撮り鉄を否定せず、歓迎することでお互いに思いやりが生まれ、素敵な街作りに繋げる青野さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」7月5日放送より)