群馬県にある機械の特殊部品を扱う会社が、世界初の「車椅子型のロボット」を開発しました。
エレベーターがない場所でも介助者なしでの階段の上り下りが可能になることから、シニアの移動などでの活用も期待されます。

さまざまの環境にいる人々の生活の一部に…

機械の特殊部品を扱う会社アクセスエンジニアリングの館林工場で、世界初の車椅子が開発されました。

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それが、「ムーボット」。エレベーターがない場所でも、介助者なしで階段を上り下りできる「車椅子型のロボット」です。

発案したのは、この会社で会長を務める中村賢一さん(77)。

中村さんは「団地で困っているという話を聞いて、ならばということで団地専用のものをつくった」と話します。

日本全国にはエレベーターのない団地が全体の7割の約24万棟もあり、シニアの移動が課題となっています。

こうした中、団地専用として開発されたムーボットは、費用がエレベーター設置の10分の1で、レーザーとカメラが付けられていることから、検知した障害物をよける事もできます。

「社会に貢献できる製品として世の中に出せるんじゃないかと思って、みんなで頑張っています」

開発のきっかけは、3年前に友人から相談された「車椅子生活の悩み」でした。

車椅子型ロボット「ムーボット」で中村さんが描く未来とは。

「いろんな方がいろんな夢を持って生活している。そんなところの一助になればいいなというふうには思っていますね」

さまざまの環境にいる人々の生活の一部となれるよう、車椅子型ロボット「ムーボット」の開発を続ける中村さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」7月3日放送より)

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