特別な夏のお盆休み「マイカー帰省なら安心」の落とし穴
8月8日からはお盆休みがスタート!しかし密を避けるため、車での帰省を考えている方は思わぬ落とし穴にご注意を…

7日発表された東京都の新型コロナ新規感染者は462人。1日あたりの新規感染者が400人を超えたのは、7月31日、8月1日以来3回目となる。
7日の定例会見で小池百合子都知事は…
小池百合子都知事:
今年の夏は特別な夏ということで、一日でも早く安全・安心な生活を取り戻すために、この夏の過ごし方につきまして、旅行・帰省・夜間の会食・遠くへの外出…これらをお控えいただきたい

特別な夏のお盆休み。例年と異なり、新幹線や飛行機など密になりがちな公共交通機関を避けて帰省をしようとする動きがみられる。
都内のカー用品店には平日にも関わらず車で帰省を考えている人など多くの来店客の姿があった。話を聞いてみると…
ーー公共交通機関は怖いとか?
20代女性:
ちょっと怖いですね。あまり乗りたくはないです。車の方がリスクは少ないかなと思ってます
50代女性:
車だったらちょっと安全かなって思いますけど…
しかし東京都では5日、友人などとドライブに出かけるなどした3人の感染が確認されるなどしている。

このドライブ感染についてウイルスがどう拡散するかを研究している専門家に話を聞くと…
京都工芸繊維大学・山川勝史准教授:
乗用車の中は基本的には密閉空間であり、密接が生じやすい環境にあります。この2つが大きなリスクじゃないかなと考えております

ドライブ感染を防ぐポイントを徹底検証
Live News it!ではドライブ中のどこに感染リスクがあるのか検証してみた。
小澤陽子アナウンサー:
帰省中、車内でマスクをしないままの会話は感染リスクが高まると指摘されています

実は車内で1分会話するだけで、せき1回分に相当する約1万個のウイルスが飛散するという。
仮に感染者が車の中でマスクをせずに会話を続けると約30分で車内全体にウイルスが拡散する恐れがある。

では、どうすればドライブ感染を防げるのだろうか?
京都工芸繊維大学・山川勝史准教授:
可能な限り、車内でマスクをすることは大事だと考えます。時速50kmで走っている場合、窓を全開にしてあげると車の体積からいって1秒もあれば十分中の空気は入れ替えることができます

暑い夏に冷房を効かせた車内の窓を全開にして換気することには抵抗を感じる方もいると思うが、1秒間なら何とか許容範囲というべきか。
それにしても空気の入れ替えとマスク着用が大事というが、車の中で皆さんマスクは着けているのだろうか?
20代女性:
車の中は家族しか乗っていなかったら、マスクをしないことも結構ありますね
50代女性:
1人の時は外すこともあるんですけど、何人かで乗るときは着けてます
帰省の長時間ドライブならではの警戒ポイントも
さらに車の中にはこんな警戒ポイントも…
小澤陽子アナウンサー:
カーナビの操作にも注意が必要だといいます

カーナビの液晶画面もスマホなどと同様ウイルスが付着しやすい場所。
帰省のための長時間運転中、途中でドライバーが交代する場合、手を洗わず不用意にカーナビの画面に触るのはダメ。
さらにハンドルやサイドブレーキなどドライバーが触れる場所も同じだ。
京都工芸繊維大学・山川勝史准教授:
運転する前に手を洗うこと。ハンドルやカーナビなど直接触る場所はこまめに消毒してあげることも効果的ではないかなと思います

特別な夏の感染対策には、より一層の注意が求められている。
(Live News it! 8月7日放送より)